更新日:2016.05.17垣根の樹木
垣根の樹木
今年はほとんどの木が、1週間程度早く咲き、早く散ってしまうようです。
本園でもゴールデンウィークが終わり、名物樹木のハンカチノキ、
ナンジャモンジャノキ、ジャケツイバラも終わり、心なしか寂しい感があります。
?ウノハナ匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて...? の季節になりました。
そんなわけで今回垣根に使われている樹木の多くが
この時期咲いているのでお届けしたいと思います。
そして、写真を撮っていて気が付いたのですが、すべてが白い花でした。
① シャリンバイ (バラ科)
名前の由来は梅のような花と、枝や葉が輪生上に出ることから
この名前が付きました。
実は青黒い実をつけます。
② ピラカンサ (バラ科)
トキワサンザシとも呼ばれ、秋に枝もたわわにオレンジや赤の小さな実をつけます。
ピラカンサは今が花盛り。
写真は少し日陰のもので、日向のものは枝がすべて花となります。
③ カナメモチ (バラ科)
比較的高い垣根に用いられます。
生け垣ですから毎年剪定しますね。
そうした管理をしているとなかなか花はつけません。
最近ではベニカナメモチ(レッドロビン)という品種があり、
新芽が赤く美しく、一度は皆さんも見ていると思います。
④ イボタノキ (モクセイ科)
古いお宅の生け垣に使われた実用的な樹木です。
この木に付くイボタロウムシが分泌する蝋(ろう)を家具の艶出しや
障子やふすまの滑りをよくするために使用されました。
⑤ トベラ (トベラ科)
枝や葉の臭気が鬼よけになるということで、家の周りの生け垣に用いられ、
「扉の木」からトベラとなったようです。
⑥ ウツギ (ユキノシタ科)
5月(旧暦の卯月)に純白を咲かせるのでウツギ、ウノハナの名前があります。
「卯の花の匂う垣根に・・・」とありますが、花が咲くという意味で花に匂いはなく、
"匂う"は照り映えるという意味の古語だそうです。
歩くのにはよい季節です。「目に青葉 山ホトトギス 初ガツオ」
天気の良い日に鎌倉までのハイキングはいかがですか?
by花咲じじい