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ナツボウズの写真

更新日:2015.06.09ナツボウズ

更新日:2015.06.09

ナツボウズ

花の少なくなる時期で何を書こうか迷いました。

そこで通常の落葉広葉樹と逆につまり初秋に葉を出して
冬に葉が茂り、早春に花を付け、6月頃真っ赤な実を付け、
真夏には落葉する植物で別名(ナツボウズ)という植物を紹介します。

この植物の名はオニシバリ。
春先に良い匂いで咲くジンチョウゲと同じジンチョウゲ科の植物で、
名前の由来はこの樹皮の繊維が強靭で鬼をも縛ることができるとの意味です。

写真説明
①11月の下旬葉が出て、花のつぼみが多数みられます。
1月下旬に花弁の無い、黄緑色の筒型の小さな花が咲きます。


②6月の今ごろ果実が真っ赤に熟します。
おいしそうなので食べてみると若干の甘みはありますが、
青臭くて食べられたものではありません


③7月~8月には葉を落とします。まさに「夏坊主」です。
一見夏に葉が無いと枯れてしまったと錯覚します。
この状態で9月末には新芽が出ます。


この植物は明るい里山(クヌギ・コナラ林)の林床に生育し、
高木であるクヌギ・コナラ林の落葉の後、
明るくなった林床で、めいっぱい冬の太陽を浴びられる
というある意味理にかなった生活をしています。

By花咲じじい