更新日:2015.02.10ヤマアカガエルの卵塊数調査、始まりました
更新日:2015.02.10
ヤマアカガエルの卵塊数調査、始まりました
これがヤマアカガエルです。
ヤマアカガエルの卵は、小さなゼリー状の卵がたくさん集まり、
ボール状に固まった形をしています。
その卵のかたまりを「卵塊(らんかい)」と呼びます。
ヤマアカガエルのメスは1年に1度、1卵塊しか生まないため、
卵塊数の調査をすることによって、その年のメスの生息数がわかるのです。
これがヤマアカガエルの卵塊です。
この写真の中には、卵塊が3個あります。
わかりにくいですが、左側の大きな塊は2個の卵塊がくっついたものです。
ヤマアカガエルは毎年、1月下旬~5月上旬まで卵を産みます。
金沢自然公園・動物園内では、毎年2月の初めに、
鶴見大学の阿部先生らによる卵塊数調査が始まります。
2月8日(日)に行われた今年の最初の調査では、14個の卵塊が確認されました。
金沢自然公園・動物園周辺のヤマアカガエルについては、
鶴見大学の阿部先生らが15年以上に渡って、生息状況のモニタリングを進めてきました。
その中で、この周辺の水場は、円海山周辺(金沢動物園周辺の緑地帯)の中でも
重要な繁殖場所だということ、
近年水場が減少していることなどにより生息数が減ってきていることなどが分かっています。
金沢自然公園・動物園周辺のヤマアカガエルの卵塊数調査は、
今年度より動物園との共同調査・研究とすることになりました。
金沢動物園では先生と協力しながら、身近な生きものである
ヤマアカガエルの保全にも力を入れていきたいと考えています。