更新日:2014.09.15アズキガイの繁殖
更新日:2014.09.15
アズキガイの繁殖
金沢自然公園には様々な陸産貝類が生息していることは以前のブログで紹介しました。
バックヤードで飼育していたアズキガイが繁殖したので紹介したいと思います。
アズキガイは1cmほどの小豆色をした陸産貝類です。
おおざっぱに言えばカタツムリの仲間ですが、アズキガイには殻の入り口を塞ぐ蓋があり、
タニシに近い仲間です。
6月下旬、エコ森ガイドで紹介するために数匹のアズキガイを捕獲し、
そのまま飼育を続けていました。
7月下旬、飼育容器の中に卵と小さな稚貝を見つけました。
大きさは1mmほどでした。
ボールペンの先と比べるとその小ささがよくわかると思います。
9月になると稚貝は3mmほどに成長しました。
殻は親と違って角張った三角形に近い形をしています。
透明感があり、アズキガイの特徴的な小豆色にはなっていません。
いつ小豆色になるのでしょうか?
よーく見ると、小さくてもちゃんと蓋があることが分かりました。
アズキガイは本来、西日本に分布する陸貝で、
2府5県でレッドリストに挙げられている希少種です。
しかしながら、近年、神奈川や東京、埼玉でも生息が確認されており、
国内移入種でもあります。
本来の生息地では個体数が少ない、もしくは生息地が局所的であるとされていますが、
移入先である金沢自然公園では割と個体数が多いように感じています。
今後どうなっていくのでしょうか。
アズキガイの生態は不明な点が多いので、これからも観察を続けていきたいと思います。
(先崎)