更新日:2021.08.27Let's 観察!
更新日:2021.08.27
Let's 観察!
オス群は岩山、メス群は草地に展示されている金沢動物園のオオツノヒツジたち。
草地のメスたちだけが食べ放題、という不公平。
餌を食べている時間(採食時間)の長さがオスとメスでだいぶ違うように感じていました。そこで、二つのグループの行動を比較することにしました。活躍するのはおなじみの大学生たち。
行動が季節によっても変わる可能性があるので、季節ごとに観察日を設け、寒い冬も暑い夏もじっと忍耐強く観察を続けてくれました。
なんと、30秒に一回、どの個体が何をしているか、素早くチェックしていくのです。すごい職人技です。
そしてわかったことは、①草地のメス群は野生のオオツノヒツジと同じくらいの長さを採食時間に充てている、②それに比べると、オス群の採食時間が短い、ということでした。①の結果に大満足な反面、オス群の採食時間を伸ばさなければ、という次なる目標が生まれました。岩山と草地で何が違うのか...。私たちの考えた対策案はまた後日ご紹介するとして...。こうやって観察、分析することで見えてくることがある、ということを知っていただきたいと思い、記事にしました。動物園で色々な種類の動物を見ることも楽しいですが、ぜひ次回、その日の動物一種を決め、じっくり観察してみませんか。
はんざわ
協力:日本大学生物資源科学部 動物のいるくらし研究室のみなさん