更新日:2020.04.26見ごろの花木
見ごろの花木
寒暖差を感じる日が続いていますが。周囲の山々は青葉に彩られ清々しさを感じる季節になりました。山の新緑の中で、まだ何となくぎこちないウグイスのさえずりが聞こえてきます。
今回は、園内の花木を中心に、満開を迎えた樹種や、これから見頃を迎える樹種を皆様に紹介させていただきます。
・満開を迎えた樹種
1 ヒラドツツジ (ツツジ科)
長崎県平戸市で自然交雑により出現した新種群で、様々な場所に植栽されています。これからがツツジの季節。園内各所で十数種類のツツジが見られます。
ヒラドツツジ
2 コデマリ (バラ科)
春に集団で白の小花を咲かせ、この集団が小さな毛毬に見えることから、コデマリと言われています。こども広場周辺等に植栽されていますので、ご覧いただけます。
コデマリ
3 アキグミ (グミ科)
銀色の毛が密性していて全体的に白く見えます。近くによると、甘い花の香りが漂ってきます。アキグミは春に花が咲き秋に実を付けますが、ハルグミは秋に花が咲き春に実を付けます。なんだろ坂周辺で見頃を迎えています。
アキグミ
・これから見頃を迎える樹種
4 ハンカチノキ (ヌマミズキ科)
枝にハンカチがぶら下がったような花が見えることからハンカチノキと言われています。ハンカチに見える部分は2枚の苞葉で花は中央にあります。写真の花は、咲き始めですが、これからが見頃となります。バーベキュー広場のトイレ近くで花を見ることができます。
ハンカチノキ
5 ホオノキ (モクレン科)
枝先に直径約15~20センチの大きな花をさかせます。(葉と花は日本の樹木の中で最大)花はクリーム色で芳香があり、寿命は短く開花するとすぐに雄しべが落ちてしまいます。葉は芳香があり食材を包む料理の材料として利用されています。なんだろ坂のバーベキュウ広場近くで花をご覧いただけます。
ホオノキ
6 ヒトツバタゴ (モクセイ科)
本種は小葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」と呼ばれています。別名はナンジャモンジャノキと名付けられていますが他にも同名の樹種がありますので注意してください。これから樹木全体に霞がかかったように白い花を咲かせる姿は見事です。なんだろ坂の途中でご覧いただけます。
ヒトツバタゴ
7 ハナミズキ (ミズキ科)
花が目立つことからハナミズキと呼ばれています。北アメリカ原産で日本の桜のようにアメリカでは「ハナミズキ前線」として報道されているそうです。北谷口からみずの谷に向かう途中に赤花種のハナミズキがご覧いただけます。
ハナミズキ
このほかにも、周囲の山には、カマツカの可憐な花や、しだの谷の芽吹きなど見頃を迎えた場所がたくさんあります。コロナウイルスで大変な時期ですが、一日でも早く皆様が安心して植物とふれあえる日が来ることを願ってお届けしました。
byネコチャン