更新日:2020.06.09ありがとう。さようなら、エコ。
更新日:2020.06.09
ありがとう。さようなら、エコ。
オオツノヒツジのエコが、死亡しました。
エコは国内のオオツノヒツジの最高年齢記録を、ずっと更新してきました。
昔は、気性の荒く、他のメスから恐れられていましたが(祝 ご長寿!~エコは今日も元気です~のブログをご覧ください。)、私が担当になった時には、他のオオツノヒツジたちとは距離を置いて過ごす、かわいいおばあちゃんになっていました。
それでも、担当になったばかりの頃は、エコに担当とは認めてもらえず、寝室には入らない、近寄ろうとすると、すぐに逃げるという毎日でした。
段々、エコに認めてもらえるようになると、「ご飯だよ~」と呼ぶと、来てくれるようになってくれました。
若いメスたちに追いかけられることが多くなり、のんびり暮らせるようにと、最近は屋根付きの展示場で過ごしていました。
暖かく、天気の良い日はいつもの決まった場所で、ウトウトと昼寝をして、みんなよりも少し早めのエサの時間になると、トコトコと寝室に戻り、大好きなリンゴや根菜を食べ、時には、同室のメスのエサも食べるなど、穏やかな日々を送ってきました。
5月30日の18歳の誕生日も当然迎えるものだと思っていた矢先、思いがけないケガで、エコは旅立ってしまいました。
オオツノヒツジのメスは、角も短く(エコは、他のメスよりもさらに短かったですが・・・)
目立つ存在ではありません。それでも、エコはたくさんの子供を産み、今のオオツノヒツジの群れを築くという、大きな仕事をしてくれました。そして何より、たくさんの思い出を残してくれました。
長い間、お疲れさまでした。
そして、本当にありがとう。ゆっくり休んでね。
飼育展示係 佐藤