更新日:2020.10.16タイヨウ、ママを呼ぶ
更新日:2020.10.16
タイヨウ、ママを呼ぶ
今回は、ある日のちょっとした出来事を...。
オオツノヒツジのメス群の展示場は、上段と下段に分かれています。
みんなにバクバクと野草を食べつくされないように、なるべく広いスペースを使用させるためです。日中は自由にどちらにも行けます。
ふと気づくと、タイヨウが崖の淵に立ち「メェーメェー」とか細く鳴いています。
どうやら母親のチャグが下段で草を食べているようです。チャグは草を食べながら、「グェ-」と一声。タイヨウはようやく気付いたようで下段のチャグの元に駆けていき、合流できました。
寂しかったのか、すぐにママのおっぱいをチュッチュと吸い始めました。
オオツノヒツジの鳴き声をみなさんが聞く機会はあまり多くないと思いますが、彼らは時々鳴きます。一番多いのは、今回のチャグとタイヨウのように、親子で居場所を確認し合う時。他に、担当者が獣舎に入った時(餌をよこせ、と要求しているのでしょう)、繁殖シーズンにオスがメスを求める時、など。基本的には「べー」とか「ゲェー」とか、みなさんがヒツジの鳴き声だと思っているような声ですが、繁殖シーズンのオスの鳴き声だけは「ゲロゲロゲロ」という短く繰り返す感じ。一生懸命なのに申し訳ないですが、何となく気持ち悪いです...。
もし、みなさんがオオツノヒツジの鳴き声を聞くことができたら、誰が何のために鳴いたのか、観察してみてくださいね。
はんざわ