更新日:2020.10.08キジバトの成長過程
更新日:2020.10.08
キジバトの成長過程
今年度も、せわしない傷病の春夏は終わりを迎えます。
保護された鳥のヒナたちは無事成鳥になって、空高く飛んでいる事でしょう。
今回は、担当者が初めて見たサイズのキジバトのヒナの成長を皆さんにもお見せします!
キジバトは、北海道と本州北部以外では通年見られる鳥です。
身近に見られるハトの仲間だと、ドバトもいます。
キジバトは、翼が明るい赤茶色のウロコ状、首には青と白の横縞模様、目の周りが赤いです。
(最後の写真を見て頂くとわかりやすいです。)
ドバトよりも小柄で、警戒心が強いです。
キジバトのヒナは毎年多く保護されます。
しかし今回は、卵から孵化して間もない小さなキジバトのヒナが保護されました!!
キジバトの卵は直径30㎜ほどですが、後ろの定規の目盛りを見てみると、
8㎝ほどありますね。保護時の体重は24gでした。
担当者の手の上に乗っていても小さいことがわかると思います。
保護から9日目、57gになりました。
インコ雛用飼料(穀物を原材料に作られている)とタンパク質の多い豆乳を混ぜて与えていました。
少し間が空いてしまいました、保護から21日目。
ヒナらしさがなくなってきましたが
まだ黄色い綿毛が生えているので、まだまだ子供です。
なんと体重は153gにまでなりました。
保護から29日目、大人の羽がほぼ完成しました!!
体重は180gほどで成鳥と同じくらいの大きさです。
最近では、エサを自分で突き食べて飛べるようにもなってきました!!
体重が安定しだしたら、ついに野生の世界へと帰ります。
放野は悲しいことではなく、嬉しいことなので
担当者としては早く野生の世界に送り出してあげたい気持ちで
残り少ない時間を過ごしています。
傷病鳥獣担当 うっちー