更新日:2020.12.04ヨッチャンがんばる
更新日:2020.12.04
ヨッチャンがんばる
オオツノヒツジ、繁殖のシーズン真っ盛りです!...とは言っても、ご存じの方も多いでしょうが、オス群れとメス群れは別々に飼育されています。
毎年毎年たくさん赤ちゃんが生まれても、飼育スペースの都合もありますし、毎年出産するメスの健康管理への悪影響もありますし...、などの諸々の理由で分けていますが、この生活スタイル、野生と同じです。
初夏の野生オオツノヒツジ、オス群れの写真です。メスがいないでしょう?普段はオスとメスが別れて暮らし、繁殖シーズンに合流し、強いオスが多くのメスと繁殖します。これが動物園との違い。動物園では近親交配を防ぐため、限られた強い個体だけを父親にするわけにはいきません。そこで、今年繁殖させる予定のメス1~2頭を選び、それと一番血縁の遠いオスをパートナーとするのです。(写真は去年のペアリングの様子です。)
今年もメスが来るまでもう少し。メスが来るまでの間、リーダーのヨッチャンがどうしているのかというと...、
1才のリンタロウをメスに見立て?わかっているのか、いないのか、必死のアプローチ。片時もリンタロウのそばを離れません。次の写真は、リンタロウに不用意に近付いたオーキッドが、ヨッチャンにぶっ飛ばされた後のもの。
「オレの彼女に近付く奴は許さないぞ」と言ったところでしょうか。努力むなしくかわいそうなヨッチャン、と思われた方、ご安心ください。今年の父親候補はヨッチャンです。本当のメスが来る前に疲れないでね。
繁殖のシーズンのオスのオオツノヒツジは、メスを求めて鳴きます。繁殖のシーズン以外はあまり鳴かないヨッチャンの鳴き声が響きます。
ヨッチャンの鳴き声はこちら→ ヨッチャン鳴き声
はんざわ