更新日:2021.04.23リーダー交代の巻!
リーダー交代の巻!
群れで暮らす動物にはいろいろいますが、群れのタイプは様々です。例えばゾウ。群れの構成員には血縁関係があります。一番年上のリーダーの指示に従って、水場に向かったり餌を探したりするので、強い絆で結ばれています。一方、このブログの主役、オオツノヒツジの群れでは力が物を言います。リーダーは絆ではなく、力で群れを支配しているのです。
通常は、シンボルとなっている大きな角を見せ合い、小さい方が身を引きます。しかし、彼らは虎視眈々とリーダーの座を狙っています。リーダーの力が衰えようものなら、いつでもオレが!というところでしょうか。
平和だった金沢動物園のオオツノヒツジのオス群に、ついにこのリーダー交代が起こってしまったのです。交代前のリーダーはヨッチャン10才。
(ちょっとほっそりとしていて、やや頼りなげなリーダーです。)
下に控えるは、7才のフジノスケ。
(おとなしい性格で、リーダーには不向き?)
4才ジュタロウ。
(自信満々、近寄るヤツは容赦しない。)
3才マンサク。
(兄さんたちの下でおとなしくしていたけど、最近図々しくなってきた。)
特にイケイケなのは4才のジュタロウです。なんせ、赤ちゃんの頃から体が大きく自信満々に育った上、ちょうど生意気盛りのお年頃。誰にでも勇んで角を振りかざします。
ジュタロウの成長の様子は、こちらで紹介しています→ 仔オスの親離れ
(おー怖い、攻撃姿勢のジュタロウ。)
(そしてマンサクにボコン!)
そんなジュタロウがヨッチャンに挑んでみたところ...
激しい戦いだったのでしょう、2頭の角が絡まって身動きが取れなくなっているところを担当者に発見されました。ほどいてやらねばと必死だったので、残念ながら写真も撮っていませんが。そしてそんな動けないヨッチャンの体に角をぶち当てるマンサク、酷い。フジノスケも加わり、3頭に囲まれたかわいそうなヨッチャンは、リーダー陥落の憂き目にあってしまいました。つづく!
はんざわ