更新日:2021.04.15春爛漫
春爛漫
周囲の山々は青葉に彩られ清々しさを感じる季節になりました。山の新緑の中で、ウグイスのさえずりが聞こえてきます。今回は、園内の花木を中心に、これから見頃を迎える樹種を皆様に紹介させていただきます。
1 ヒラドツツジ (ツツジ科)
長崎県平戸市で自然交雑により出現した品種群で、公園など様々な場所に植栽されています。花が大きめで株全体的に咲くため、これからが見頃の季節です。園内各所で見られます。
2 クルメツツジ (ツツジ科)
福岡県久留米市で久留米藩により、キリシマツツジと、サタツツジなどを交配し作出した品種群で300品種以上あります。花色も多く小振りな花がいっせいに咲き揃うと見ごたえがあります。同じく園内各所で見ることができます。
3 コデマリ (バラ科)
春に集団で白の小花を咲かせ、この集団が小さな毛毬に見えることから、コデマリと言われています。こども広場周辺等でご覧いただけます。
4 オオデマリ(スイカズラ科)
日本原産のヤブデマリの園芸品種とする説があるが、はっきりしていません。アジサイに似た球形の花を咲かせることから別名テマリバナと呼ばれています。花を形作るのは、花弁が変化した装飾花で雄しべや雌しべは埋没し見つけることはできません。アフリカ区で見ることができます。
5 カマツカ (バラ科)
本州などの低山地に自生する落葉小高木で可憐な白い花がまとまって枝先に咲き美しい。材が堅く、鎌の柄に使用されたことからカマツカの名が付いたとされている。別名の「牛殺し」は、牛の鼻木や牛追棒などに使ったためとの説がある。こども広場とトイレの間の斜面で見ることができます。
6 アキグミ (グミ科)
銀色の毛が密性していて全体的に白く見えます。近くによると、甘い花の香りが漂ってきます。アキグミは春に花が咲き秋に実を付けますが、ハルグミは秋に花が咲き春に実を付けます。なんだろ坂周辺で見頃を迎えています。
7 フジ (マメ科)
つる性の落葉木本で山地の林縁などで見ることができます。つるは右巻き(時計回り)で、花は藤色で下垂し花序の基部から先に向かって開花します。若い葉や花を山菜として天ぷらなどにして食したりします。又、つるはかごなどを作る材料として利用されています。果実は、冬に乾燥するとねじれるように音を出し中の種子を飛ばします。割れる音を聞く機会はなかなかないので聞ければラッキーです。みずの谷近くの斜面林に咲いています。
このほかにも、園内には、アメリカヤマボウシや、西洋シャクナゲ、ボタンなど見頃を迎える植物がたくさん咲き始めています。コロナ禍で大変な時期ですが、一日でも早く終息することを願いお届けしました。
byネコチャン