更新日:2021.06.17たまには砂の話でも。
更新日:2021.06.17
たまには砂の話でも。
夕方、いつものようにインドゾウの展示場の掃除に入ったところ、いいものを発見。
とってもキレイな足跡です!
サイズと形から多分ヨーコの前足だと思われます。
関係ないですが、この写真を撮るとき私の脳内ではジュ●シックパークのテーマソングが流れていました。
足跡なんてどこにでもあるんじゃない?と思われるかもしれませんが、ゾウの足は砂の上でもなかなか跡が残りにくいのです。
ゾウは歩く際の衝撃を分散させ、大きな体でも足に負担がかからないように足のウラは平たく、脂肪のクッションによって弾力のある構造になっています。
(ヨーコの足のウラ)
そのため、歩いていてもほとんど足音は聞こえませんし、土の地面でもよほどぬかるんだりして柔らかくなっていないと足跡がくっきり残らないことが多いのです。
↑乾いた地面での足跡(赤マル)私の長靴の跡(青マル)の方がくっきりしています。
さらに地面を見ると、不思議な痕跡が。
ちょっと画像ではわかりにくいですが、細い筋のような線がたくさん引かれています。
中心にはちょっとした小山が。
これは、ゾウたちの砂浴びした痕跡です。
鼻で集めて。。。
バサッと
意外とくっきり鼻のシワが線になって残ってるんですね。
展示場のあちこちにあります。
ご存じの方も多いかと思いますが、インドゾウの展示場はもともと全面コンクリートの床でした。現在ではゾウたちの足の負担を軽減させる目的で、全面に砂を敷き詰め、足の保護だけではなく砂の上でしかできない行動も見られるようになりました。お客様側から展示場の地面を見るのはなかなか難しいかもしれませんが、土の上を歩く時は、ちょっと足元にも目を向けて生き物の痕跡を探すのも楽しいですね。