更新日:2021.08.05まだまだ一緒
まだまだ一緒
ここのところ、園内の親子たちが独り立ちをしているようですね。カンガルーのオスの場合は、以前ブログでお伝えした通り1才を過ぎた頃にオスチームに移籍します。メスの子どもたちは比較的いつまでもお母さんと一緒に過ごせるようなチーム編成にすることが多いです。
離乳すると親子関係は多少希薄になることが多いようですが、中には寄り添っている姿をよく見かける親子もいます。
こちらキノコさん(右)と、キノコさんの末っ子キクラゲ(左)。
最近はこのデッキの下で過ごすキノコさんですが、たまーに並んで休息しているキクラゲを見かけます。
離乳時期はお母さんの性格次第で、いつまでも欲しがるままにお乳をあげる個体もあれば、早々に切り上げて授乳拒否する個体もいます。
これはカンガルーの繁殖戦略といえますが、同時期に群れに複数子育て中のメスがいれば、こどもたちは自分のお母さん以外のメスからもお乳をもらったり、育児嚢に入れてもらえます。仮にお母さんが何らかの事情で授乳が出来なくなっても、自力で移動ができるくらいまでに成長していれば、こどもは群れの中で生き延びることが出来るのです。そのためには多少親子の絆が希薄な方が、確実に子孫を残せるのかもしれませんね。
これは過去の写真ですが、こんな感じで2頭のこどもがお乳を取り合っていても、お母さん全く気にしていません(こどもが多いと終始こんな感じなので、私にはうしろ姿だけでは2頭のこどもが誰なのかさっぱり分かりません)
※金沢では現在オオカンガルーの頭数管理の為、新規の繁殖はお休みしています。子育て中のメスはいません。今後繁殖した際には、またお知らせします。
過去のキノコ・キクラゲ親子の写真も発掘したので載せておきます!
2018年4月 キノコ&キクラゲ親子
2018年5月 キノコ&キクラゲ親子(左)とピンカ&ポポタ親子(右)
高齢のキノコさんの体調次第では今後大事をとってこの親子が別々に生活する必要が出てくるかもしれませんが、それまでは今はまだのんびり母子寄り添って過ごす姿をみせてほしいです。
(しばた)