更新日:2021.10.11菊花開く(きっかひらく)
更新日:2021.10.11
菊花開く(きっかひらく)
もうすぐ十三夜(じゅうさんや)
中秋の名月ともう一夜、後の月と呼ばれる十三夜も月見をする楽しみです。ちょうどその頃、収穫される作物にちなみ「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。ススキを窓際に飾って秋の夜長を楽しんでみてはいかがですか
クリ ブナ科
日本に限らず古くから世界中で食べられている「栗」身近に売られているのはニホングリ、ほかに天津甘栗のチュウゴクグリやマロングラッセのヨーロッパグリなどがあります。
オケラ キク科
オケラの花が咲きはじめました。横浜では数を減らしているオケラですが「山でうまいはオケラにトトキ(ツリガネニンジン)」といわれ、若芽は山菜としてごま和えなどで食べられることもあるようです。また、漢方薬では下痢や食欲不振の効果があるとして昔から私たちの生活と係わりの深い植物です。
『菊晴れ』
菊の花が咲くころ青空が晴れ渡ることを菊晴れといいます。菊は仙人の住むところに咲く花とされ、古くはキクに降りた朝露で体をぬぐう菊の被綿(キセワタ)を行って長寿を願ったそうです。
葉書の「葉」とは何の植物?
タラヨウ モチノキ科
葉の裏側を傷つけることでイリドイド配糖体がメイラード反応等をおこして黒ずみ、文字が浮かび上がります。また、タラヨウは東京中央郵便局のシンボルツリーとして植えられています。今ではスマホやメール、SNSで簡単に伝えることができますが、古く平安時代にはこうして思いを相手に伝えていたようです。コロナ禍でお会いできないお友達にお手紙など書いてみるのも良いかもしれません。
(けい太)