更新日:2021.12.14ヤマユリの種がたくさん採れました
更新日:2021.12.14
ヤマユリの種がたくさん採れました
12月も半ば時点でトウキョウサンショウウオがうろうろ動き回り、冬眠に移行させるタイミングを計りかねたので、12月終わりから人工的に冷やせるクールインキュベーターに入れて人工的に冬眠状態にしてしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
冬なのに今年の初夏の話です。園内のヤマユリで人工授粉を試してみたら大量に種を採ることができたので、ちょっとご紹介を。
園内で芳香が漂っていると、すぐ近くにはヤマユリの花が咲いています。赤い矢印で指した部分がおしべで、赤い花粉がたくさんついています。ここを切り取って黒い矢印で指しためしべにまんべんなく花粉を付けてやります。
すると花が枯れた後、種が入った鞘が大きく成長していきます。
ちなみに人工授粉をしなかった株は鞘が大きくならないか、落ちてしまいました。
秋も深まってくると鞘が茶色くなり、先端が割れて種が見えてきます。
たくさんの種を採ることができました。この種を植えると、2回冬を越した春にようやく芽が出てきます。種を植えてから花が咲くまで5年ほどかかるそうです。
今年の春に芽が出たヤマユリが、秋にこんな小さな球根を作っていました。花が咲くまであと3年ですね。
(ガーデニング好きの傷病鳥獣・教育普及担当 桐生)