更新日:2022.04.18口元が一番特徴的、ドリーム
口元が一番特徴的、ドリーム
おさらい編、いつの間にか13頭目です。ウォークスルーの個体は現在21頭、思っていた以上に時間がかかっています...
さて、今回はドリーム。お母さんはバックヤードの群れにいる『ミドリ』という個体です。ミドリの第1子は『ミ』の文字をもらって『ミント(他の動物園へ引っ越しました)』、第2子のドリームは2文字目の『ド』をもらっています。
ドリームには見分けポイントがたくさんあります。まずは恒例の前髪。カーブが急な弧の字を描いています。
背中を見ると、一部だけ脱毛が確認できます。この位置、ちょうど個体識別用のマイクロチップを入れている場所なのです。チップ自体はカプセル状になっていてコーティングされているため、脱毛とは無関係のはずですが、なぜかここだけ毛が生えてきません。
次に後肢にご注目。真っ直ぐ伸びた右後肢に比べ、左がすこーし曲がっているのが分かりますでしょうか?
事件はドリームが着地して1ヶ月ほど経った頃、何かの拍子に指の付け根を骨折してしまいました。この部分は歩く際にちょうど指が曲がる場所で固定することが難しく、またちびっこドリームが元気すぎてすぐにテーピングを取ってしまっていたようです。取れては巻き直しを繰り返し、そんなこんなで2ヶ月程で骨は無事くっ付いたのですが、少し歪んでしまったので、現在でも左後肢だけちょっぴり内側を向いています。
幸い、歩く際に特に不便はないようです。
最後に一番のおすすめポイント、顔をよーく見てみてください。
口元が一部だけピンク色をしています。成長の過程で、ピンク色の肌はだんだんと黒くなっていくものなのですが、なぜかドリームは口元にピンクが残ったままなのです。
実は、ドリームの母ミドリも成獣になった今でも口元にほんのりピンク色が残っていて、親子でお揃いなところも、おすすめポイントです。
穏やかなドリーム、牧草の上で休んでいる姿をよく見かけます。
(しばた)