更新日:2022.10.04オオカンガルー個体識別おさらい編 メスの最後はカエデ
オオカンガルー個体識別おさらい編 メスの最後はカエデ
2月から始めた『オオカンガルー個体識別おさらい編』。3ヶ月ほどでさっくり終わらせる予定が、随分とかかってしまいました。ウォークスルーに出ているメスの21頭目、最後の個体です。ラストを飾るのは、カエデ。
これまでオス1頭メス1頭、計2頭のこどもを育てています。メスの子は、カエデと一緒にウォークスルーにいるアミーゴです。オスの子は今後紹介していきますが、ガラスビュー展示場にいるリュータです。
恒例の前髪です。季節で毛足が変わると見た目も変わりますが、あまりしっかりとしたラインはないようです。
鼻筋はくっきりキリっとしていて、オスっぽい顔の印象です。
あとは、背中の体色がやや濃いめかな...といったところでしょうか。性格はおおらかで、落ち着いています。怒っている姿は、ほとんど見かけません。最近では、刺激に強い精鋭隊として強風の日などに活躍してもらっています。
正直なところ、カエデの分かりやすい特徴はなかなか思付かず...。私の場合、カエデに関してはいつも顔の雰囲気で見分けているので『これ!』といった、目印は見つけられていません。見分けやすい個体を優先させて紹介していたので、この個体紹介ブログでも最後まで引っ張ってしまいました。
ただ、オオカンガルーの個体識別ポイントは、人によって様々です。相方のもう一人のカンガルー担当者は、メスの中では早い段階でカエデを見分けていたらしいので、みなさんも『自分だけの見分けポイント』発見できるかもしれません。
さて、ウォークスルーに出ているメスを一通り紹介してきました。お気に入りの個体は見つかりましたでしょうか?オオカンガルーには特徴的な模様がないので、見分けるのは難しいかもしれません。ただ、個体が分かることで、カンガルー同士の関係性であったり、個体の性格であったりといった個性が見えてきます。カンガルーに限らず、動物たちにも人と同じように個々の性格や好きな物嫌いな物、仲の良い個体や微妙な関係の個体がいます。そんな個体同士の関係性を想像しながら観察するのも、群れ飼育の動物を見る際の楽しみ方かな、と思います。
(撮影に付き合ってくれたお礼にサツマイモをあげたら、両サイドの個体に奪われたカエデ)
ウォークスルーの展示メンバーは、天気や周囲の状況でその日によって変更することがあります。群れの構成を変えるためにバックヤードのグループと個体を入れ替えることもありますので、お気に入りの個体が見当たらない時は、お気軽にお声がけください。
個体紹介オス編はまだ続きます。もうしばらく、お付き合いください。
(しばた)