更新日:2024.08.06梅雨があけて、放野ラッシュ。
更新日:2024.08.06
梅雨があけて、放野ラッシュ。
病院担当です。
梅雨があけて、暑い日が続きますね。動物病院では雨で先送りになっていた傷病鳥獣の放野を再開しました。動物園ではケガや病気等で保護された野生動物を治療し、リハビリの後、自然に帰す取り組みを行っています。
これはトビの幼鳥で、衰弱状態で保護されてきた個体です。もしかしたらひとり立ち後にうまく餌がとれなかったのかもしれません。最初は小さい部屋でしっかり餌を与えて体重を増やし、それから広い場所に移して飛翔練習と餌をとる練習を重ねました。トレーニングの成果があり、ひと月半ほどで十分野生で生きていける状態まで回復しました。
トビのような猛禽類は高台から放します。毎日飛翔のトレーニングをしてくれていた獣医も見守っています。さあ、上手に飛びたてるかな。
力強い飛翔で、青空へ向かって飛んでいきました。たくましく生きていってくれることを祈っています。
次はタヌキです。この個体は疥癬で保護されてきましたが、目の疾患もあり、放野まで4か月近くかかりました。今回は自治体の方が迎えに来てくれて、お別れしました。
スズメやシジュウカラ、メジロなどの小鳥も次々に野生に帰っていきました。保護理由は様々ですが、無事に放野できる状態まで回復させることができて良かったです。みんな元気でね。
たなか