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ナンジャモンジャの木の写真

更新日:2017.05.06ナンジャモンジャの木

更新日:2017.05.06

ナンジャモンジャの木

日増しに光が強くなって、新緑がまぶしい季節を迎えました。

今や金沢自然公園はすっかり初夏の風情です。

今年も植物区のなんだろ坂で、ヒトツバタゴが見頃を迎えました。

またの名をナンジャモンジャノキ、文字通り、なんだろ坂にふさわしい呼び名の木です。

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バーベキュー場です。

ヒトツバタゴはモクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉高木で、毎年、今時分、ゴールデンウィークの頃に白い花をつけて、私たちの目を楽しませてくれます。

満開時に斜面の上から見下ろすと、樹冠にあたかも雪が降り積もったように見えて大変美しいものです。

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咲き進むにつれてどんどん白くなります。

国内では岐阜県東南部、長野・愛知両県にまたがる木曽川流域、長崎県対馬北端部のみに分布する珍しい木です。

属名のChionanthusも、そのものずばり、ギリシャ語でChion雪とanthus花からなる合成語ですから、言い得て妙とはこのことですね。

江戸時代後期、この木を発見した本草学者の水谷豊文(1779~1833)が、同じモクセイ科のタゴ(トネリコの方言名)と見まちがえて、単葉(一葉、ヒトツバ)のタゴ、すなわちヒトツバタゴと名付けたとのことです。

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葉っぱはまさしく単葉です。

トネリコが羽状複葉なのに対して、ヒトツバタゴは子葉を持たない単葉で、花は似ていても「種(しゅ)」のひとつ上のレベルでくくられるくらいの差異があります。

博物学の先生も見誤るような、本当に「なんじゃもんじゃ」な木ですね。

なんじゃもんじゃの木とは、木の種類に関わらず、その土地には自生していない、なんだかわからない珍しい木のことで、全国各地でさまざまな樹種が知られています。

しかし、一般的には、明治時代、東京の青山練兵場にあったとされるヒトツバタゴが最もポピュラーです。

近くでは、逗子市の神武寺にあるなんじゃもんじゃの木が有名で、こちらはホルトノキをなんじゃもんじゃの木と呼んでいます。

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これは当園高速側駐車場入り口にあるホルトノキ。

ヒトツバタゴの花は枝先に直立した円錐花序で樹全体を覆います。

ひとつひとつの花は筒形の合弁花ですが、深く4裂しているので、4枚のプロペラのようです。

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きれいですね!!!

しかし、純白の清楚な花を遠目に眺めた時の感覚はなかなか言葉で伝えることができません。

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ぜひ、散策がてら、ご自分の目でお確かめください。ご来園をお待ちしています。

(担当:マグノリア)