更新日:2018.08.25園内で見つけた生きものたち
園内で見つけた生きものたち
ここ数日涼しい日が続いています。ナイト金沢やカブトムシ展に忙しく、なかなかブログがアップできない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ネタはいっぱいあるんです。園内の生きもの、生きもの館の飼育動物、山ほどネタがあるんです。今回はこれ以上寝かしておくとタイムリーで無くなる生きものをご紹介します。
またまたベアードバク担当者が見つけてくれたのですが、ドアノブの所にアシダカグモの「卵のう」からたくさんの子グモが出ていると教えてくれました。
アップにしてみたところ。小さくてもしっかりとクモの形をしています。アシダカグモはもともと日本にはいなかったクモです。140年ほど前に初めて国内で発見されたそうです。元々は熱帯の生きものだったので、日本では主に屋内で生息しています。ゴキブリをたくさん食べてくれるので、野毛山動物園爬虫類館担当時代はとても大事にしていました。
インドサイの裏のケンポナシには以前ご紹介したオオツノカメムシがいました。ケンポナシは面白い植物で、実は直径数ミリの何の変哲もない木ですが、実の根元の枝が甘く太って食べられるという性質を持っています。その枝に針状の口を突き刺し、汁を吸っていました。
同じく汁を吸っていたのはオジロアシナガゾウムシと思われるゾウムシです。こちらはエノキの汁を吸っていました。
そしてこちらは大変珍しい状態のヒガシニホントカゲの幼体です。園内清掃の方が見つけてくれたのですが、尾がフタマタに分かれています。トカゲは敵に襲われると尾を切って(自切と言います)、敵が動きまわる尾に気を取られている隙に逃げます。切れた尾はまた再生してくるのですが、ごくまれにフタマタに分かれて再生してしまうことがあります。私も実物は初めて見ました。
8月もあと1週間ほどです。また暑さがぶり返すようなので、皆様ご自愛ください。
(飼育展示係 桐生)