更新日:2019.04.30ちいさなルビー⁈
更新日:2019.04.30
ちいさなルビー⁈
仲睦まじい様子の親子のカンガルー、おなじみルビーのこどもの頃。
ではありません!
金沢動物園で2頭目となる、アルビノのカンガルーが昨年度末に着地(お母さんの袋から外に出てくること)しました。
名前はルー、オスです。
お母さんはマニエル、これまでに5頭のこどもを育て上げたベテランお母さんです。
アルビノは遺伝子の突然変異で、体の色素がないため白い体毛と赤い瞳をしています。
偶然に発現するものなので、アルビノの個体が茶色い両親の間にうまれた場合は、その兄弟・こどもは通常の茶色いカンガルーです。
金沢のアルビノカンガルーといえばルビーですが、みなさん気になる所だと思われる、このルビーとルーの親子関係は不明です。
なぜかというと、
①ルビーとルーの群れには過去に複数の大人のオスが在籍していたこと
②カンガルーは着床遅延といって、メスは受精卵を2つ(※種によって異なります)体内でキープすることができるので、いつの交尾で受精したのか分からないこと
③親子かどうか調べるためには、両親とルーの血液を採取しないと調べられないこと
以上の理由によって、なかなかお父さんを特定することは難しいのです。
ただ、交尾時期の在籍オスの様子やマニエルの前後の出産歴などを考慮すると、ルビーがお父さんの可能性もひょっとするとひょっとするかもしれません!
ルーはまだまだ小さく、親子を調べるためだけに採血をする予定はないので、2頭の親子関係は不明のままですが、2頭の様子や顔を見比べてみると面白いかもしれません。
(しばた)