更新日:2019.05.21南米の花が咲いてました
南米の花が咲いてました
暖かな季節になったので、おじいさんベアードバクのアグアも安心して外に出せる日が増えました。この時期の昼間は大体外にいます。しかし、高齢のため、彼のペースに合わせて飼育しているので、部屋の中に引きこもって見えないことがあったら、のんびりと待っていただければと思います。
アグア、夕方はよく動いています。
暖かくなって活動的になったのはアグアだけではありません。冬の間じっとすごしていた野生の動物や植物も一斉に活動を始めました。
ベアードバクの展示場にも小さな花が咲き、春を感じます。
名前を調べてみると、「セイヨウジュウニヒトエ」でした。(アジュガとも言います。シソの仲間)
こちらは「ハナニラ」。(食用のニラとは違います。食べちゃダメなやつ。)
どちらも外来種。ちなみにセイヨウジュウニヒトエはヨーロッパ原産。ハナニラはベアードバクと同じ南アメリカ原産でした。セイヨウジュウニヒトエもハナニラも元は園芸やグランドカバーとして人が持ち込んだ植物で、花壇などから逃げ出し、野外で生育するようになりました。バクの展示場の花はどこから来たのでしょうか。
ちなみに、セイヨウジュウニヒトエは日本のキランソウという植物と雑種を作ります。近くにキランソウがあるので要チェックです。
キランソウは日本の植物。
植物も動物と同じように野外に逃げ出します。野外に逃げ出した動植物が生態系にどんな影響を及ぼすのか予測することは困難なので、植物を育てるときも、動物と同じように責任をもって管理するという意識が大切だと思います。
私たちの周りには、すでにたくさんの外来種が生息していますが、金沢自然公園には在来の希少植物も自生しています。
野生のエビネ。盗掘しないでね。
希少植物の中には、園路際に生えているものもあるので、動物と一緒に植物を楽しんでみるのもいいかもしれません。たまには植物ネタでした。
先崎