更新日:2019.05.23園内の生き物たち ~初夏編~
更新日:2019.05.23
園内の生き物たち ~初夏編~
すっかり日差しがきつくなってまいりました。先日渓流釣りに行ったら真っ赤に日焼けをするレベルです。皆様いかがお過ごしでしょうか。
とはいえ雨もそれなりに降っています。湿気が多くて温度が高いと元気になるのはキノコの仲間。ちょっとおいしそうなキクラゲを見つけました。(食べませんでしたけどね)
桜の木の下でヨコヅナサシガメを見つけました。サシガメは肉食なので、他の昆虫などを襲って針状の口を突き刺し、消化液を注入して液状化した体組織を吸います(人間も刺されるとかなり痛いらしいです)。ちなみに昭和初期に日本に入った外来種です。はじめは九州に入ったらしいのですが、徐々に北上して現在では関東地方から新潟県あたりまで見られるようになっています。
いきものガーデンはまだ花が少ないですが、雑草の花にアオスジアゲハが来ていました。これから様々な花を植えてバタフライガーデンのようにしていきますが、既にアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、モンシロチョウやスジグロチョウも来ています。
同じくガーデンでトラカミキリの仲間を見つけました。アシナガバチに姿を似せて身を守っているカミキリムシです。幼虫は生きた樹の中を食い荒らしてしまうので、突然樹が枯れたりします。ニホンカモシカの展示場の樹は何本かこの虫のために枯れてしまいました。
次回のちっちゃないきものたちは、このトラカミキリが姿を似せているアシナガバチのお話です。
(飼育展示係 桐生)