横浜の中心に位置する"身近な動物園"
みなとみらい21地区を眼下に見下ろす高台にある、野毛山公園の中にあります。公園全体の面積は9.1ヘクタールで、動物園の面積は3.3ヘクタールです。 周辺には横浜市中央図書館などがあり、野毛山公園はちょっとしたお散歩コースになっています。
園長から皆様へ
野毛山動物園のコンセプトは、「誰もが気軽に訪れ、楽しめる動物園であり、小さな子どもがはじめて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」です。当園は入園無料ということもあり、園の散歩や学校を終えた近隣の子供たちが気軽に遊びに来てくれています。さらには、開園当時子どもだった方が年を重ね、お孫さんとともに親子3世代で動物園を楽しまれているご家族もいらっしゃいます。このように、長きにわたり横浜市民に親しまれ、みなさまの大切な思い出の場所の一つになっている施設です。
また、時代の流れとともに動物園の役割も大きく変わり、開園当時は遊園地と併設され、サルの電車やインドゾウが芸などを行い市民の楽しむ場として大きく貢献していましたが、現在は環境教育を学べる教育施設としての役割や希少動物の保全調査・研究を行う施設へと変化しております。
令和2年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、園始まって以来の長期臨時休園となった時期がありました。その経験から、「動物園にはお客様がいて、笑顔があふれる場所にしてきたい」と改めて強く思いました。至らない点も多くあると思いますが、これからも時代の流れに沿って職員みんなで様々なことに取り組み、守るべきところは守り、新たなことにチャレンジしていく、そんな動物園になればと思います。
これからもどうぞ気楽にご来園いただき、動物たちとの出会いをお楽しみください。
園長 田村理恵
野毛山動物園の歴史
野毛山動物園の誕生(昭和26年~)
遊園地地区全景
インドゾウ「はま子」の入園
昭和26年(1951年)4月1日に、動物園と遊園地地区をかねそなえた「野毛山遊園地」として開園。ここから野毛山動物園の歴史がスタートしました。
10年目(昭和36年~)
子どもの頃のチンパンジーの「ピーコ」
昭和39年(1964年)に遊園地地区の地下に貯水池を建設するため遊園地を閉園し、これを機に、動物園の入園料が無料となりました。
昭和41年(1966年)12月8日、チンパンジーの「ピーコ」が推定1歳で入園しました。
昭和44年(1969年)には、現横浜市動物園友の会の前身である「野毛山動物園友の会」が発足しました。
20年目(昭和46年~)
S54.9.7 神奈川新聞
万騎が原ちびっこ動物園
昭和47年(1972年)5月26日に日本の動物園で初めてコンドルの繁殖に成功しました。また、この年「横浜市立野毛山遊園地」から「横浜市立野毛山動物園」に名称を変更しました。
昭和49年(1974年)には、マントヒヒが当時の長寿記録21年11カ月を樹立しました。
昭和51年(1976年)、動物のストレス解消のため、毎週月曜日を休園日に設定しました。
昭和54年(1979年)には旭区の「こども自然公園」内に分園として「万騎が原ちびっこ動物園」が開園しました。
30年目(昭和56年~)
フタコブラクダ「ツガル」入園時
カグー贈呈式
昭和57年(1982年)12月18日にフタコブラクダのツガルが青森県の牧場から推定6~7歳で入園しました。運んできたトラックが獣舎に入らなかったため、飼育員に連れられながら園内を歩いたという話は飼育員に受けつがれています(※ツガルは平成26年(2014年)老衰のため死亡)。
昭和60年(1985年)2月16日には日本の動物園で初めてオオアリクイの繁殖に成功しました。
平成元年、市制100周年を記念してニューカレドニア政府からペアのカグーが贈呈され、翌年には繁殖に成功しました。
40年目(平成3年~)
平成10年(1998年)に飼育員手作りの季刊誌「ふぉ~し~ず~ん」の発行が開始されました。この年、アミメキリンの「テビチ」と「マリン」が入園しました。
平成11年(1999年)からは、4カ年計画で飼育環境の改善と来園者サービスの向上を図る改修工事を行うため、部分閉園し、サル舎、バードケージと入口施設「なかよし広場」の建設と周辺の整備を行いました。
右がテビチ、左がマリン
50年目(平成13年~)
平成13年(2001年)の開園50周年記念祭で、現在の野毛山動物園のシンボルマークを発表しました。その翌年には4年間に渡る改修工事が終了し、ふたたび全面開園しました。
平成15年(2003年)に開園当時から飼育していた動物園の人気者インドゾウ「はま子」が死亡しました。ゾウ舎跡は改修し、現在はひだまり広場として来園者の休憩所となっています。
平成19年(2007年)3月に開園以来の入園者数が5000万人に達しました。
累計入園者数5000万人
60年目(平成23年~)
平成26年(2014年)5月に人気のあった当時世界最高齢のフタコブラクダ「ツガル」が老衰のため死亡しました。また同年7月には、爬虫類館がリニューアルオープンしました。
平成27年(2015年)3月に年間の入園者数が32年ぶりの100万人に達しました。
平成28年(2016年)2月に国内初ヘサキリクガメの繁殖に成功しました。
年間入園者数が100万人を達成
70年目(令和3年~)
令和3年(2021年)4月に開園70周年を迎えました。また、新しい歴史を市民の皆さまとともに歩んでいきたいと思います。
開園70周年記念ロゴマーク
動物取扱業
氏名又は名称:公益財団法人横浜市緑の協会
事業所の名称:横浜市立野毛山動物園
事業所の所在地:横浜市西区老松町63-10
種別・登録番号:販売20-0126、保管20-0127、貸出20-0128、展示20-0129
登録年月日:令和6年11月11日
有効期間の末日:令和11年11月10日
動物取扱責任者氏名:川口英治