更新日:2015.05.01レッサーパンダ 恋の季節到来~追いかける編~
更新日:2015.05.01
レッサーパンダ 恋の季節到来~追いかける編~
ズーラシアは4月22日に『アフリカのサバンナ』が全面開園し、これまでよりも賑やかな大型連休となりそうです。
その流れとは反対に、レッサーパンダは1~3月の「恋の季節」が終わり、それぞれで穏やかに生活する日々に戻りました。
ずいぶん前に「出会い編」でチャタロウをララの同居開始をお伝えしていましたが、今回はその「恋の行方がどうなったか?」をお伝えします。
レッサーパンダの繁殖のチャンスは年に1度です。つまり、その機会を逃してしまうと翌年の恋の季節まで待たなくてはいけないという事になります。
そのため、飼育係は動物の様子を常に観察して変化を読み取らなくてはならず、待ち遠しいけど緊張の日々が続くのです。
チャンスの目安といえば、そわそわと落ち着かない様子を見せたり、キュルキュルキュル・・・という「恋鳴き(発情鳴き)」を頻繁にする、オスがメスを追いかける「追尾行動」をするなど、普段では見られない行動が多く見られます。
そして、3月中旬、その時が来ました。
普段なら、朝のごはんを食べ終わるとそれぞれの場所でお休みするはずですが、この日のチャタロウは違いました。
追いかけて。
登って。
前日まで、ちょっと距離のあった2頭ですが、こんなに近くまで追いかけて来ました。
チャタロウ「あれ?」
うかうかしていたら・・・。ララが降りていってしまいました。
チャタロウ「待って~」
やっと降りられたと思ったら、木登り上手のララはあんなに遠くに行ってました。
追いかけて。
追いかけて。
もどかしい感じでしたが、この後、2頭に春がやって来ました。
この恋が実り、新たな命が誕生してくれる事を願っていますが、まだまだ「神のみぞ知る」といったところです。
飼育係としては期待しながらも、レッサーパンダ全頭の健康管理を第一に考え、その日が来てくれるのを楽しみに待っていようと思います。
今後も、レッサーパンダたちをあたたかく見守っていただけると嬉しいです。
(飼育展示係 大谷)