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クロサイの長い道のり(後日談)の写真

更新日:2015.05.18クロサイの長い道のり(後日談)

更新日:2015.05.18

クロサイの長い道のり(後日談)

クロサイのニルが寝室→サブ運動場→シュート、と長い道のりを歩いて展示場に向かってゆくお話を前回いたしましたが、いよいよ難関の「平面交差」に差し掛かりました!


「平面交差」とは何であるか、おさらいをしましょう。下の図をご覧ください。

左側の緑色部分が展示場・右側の青い部分がクロサイの獣舎(生活の場)です。
その間を黄色い園路(お客様の通る道)が縦に走っています。
園路の下の方に点線で囲われた部分がありますね?ここが「平面交差」です。
ここを一時的に点線部分で仕切ってクロサイを渡すのです。


果たしてニルはここを無事に渡れるのでしょうか?
関係者・本人(ニル)ともに大緊張の中、4月7日の休園日に作戦は決行となりました。


シュートから平面交差につながる扉を開きます。ニル、頼むよ!


さすがに警戒して出ません。青草や木の葉で誘います。
がんばれ、ニル!俺たちだってドキドキしてるんだ!


出たぞ!そのまま展示場まで行け。行ってくれー!


「もう戻れないからね!」展示場の出入口が閉じられた瞬間。
一発で展示場に入りました。


こうしてニルは予想に反して初日から展示場に出ました。
が、その翌日は警戒してシュートから出ず…。

その後も2、3日に一回の割合で展示場に出ることを拒否して担当者や代番者を困らせました。
ゴールデンウイークは何とか連日展示場に出たものの、今、この記事を書いている日も、実は「拒否」されてしまいました。

一緒の空間に入れるくらいに仲良くはなりましたが、さすがに1300㎏の巨獣のお尻を叩く訳にはいきません。
毎朝、地元の神様に手を合わせるばかりです(T_T)。

 (クロサイ担当 板橋正憲)