更新日:2015.04.20クロサイの長い道のり
更新日:2015.04.20
クロサイの長い道のり
「平面交差」といって動物が展示場に出入りするための通路と
お客様が通る園路とが交差するしくみになっています。
クロサイは展示場に出るためには、
寝室を出てサブ運動場(非展示の日光浴場所)
→サブからシュート(動物のための移動用通路)
→シュートから平面交差
→平面交差から展示場内
30メートルにおよぶ長く複雑な移動をしなければなりません。
クロサイは巨大な体をしていますが、とてもデリケートで臆病な動物なので、
見知らぬ空間に一歩踏み出すまでには十分な慣らし時間が必要になります。
見知らぬ空間に一歩踏み出すまでには十分な慣らし時間が必要になります。
また、その巨体ゆえに、他の草食動物のように飼育員が動物と同じ空間に入って誘導したり、
お尻を刺激して追うということができません。
そこで「あの手この手」で誘導したり、時にはじっと耐え忍んだりしながら
サイをなだめすかして道のりに慣らしてくのです。
お尻を刺激して追うということができません。
そこで「あの手この手」で誘導したり、時にはじっと耐え忍んだりしながら
サイをなだめすかして道のりに慣らしてくのです。
寝室からサブ運動場へ。「外には何があるんだろう。不安だなぁ」
好きな餌で誘い、うんこの臭いで安心させて誘導します。
さぁ、出ておいで。大丈夫だよ。
「慣らし」開始から5日かかってやっとサブへ出ました!
次はシュートへ。今回も数日かかるんだろうなぁ(とほほ…)。
と、思ったらすぐにシュートに出てくれました。うれしいけど拍子抜けです!
さて、22日の全面開園までに展示場に出られるようになるのでしょうか?
クロサイ、担当飼育員ともに大緊張の日々です。…つづきはWebで?!
(クロサイ飼育担当・板橋正憲)
(クロサイ飼育担当・板橋正憲)