更新日:2015.10.25会議に出席してきました
更新日:2015.10.25
会議に出席してきました
今月中旬、愛知県の動物園で、今後のスマトラトラの飼育や繁殖等を議論する会議があり、出席してきました。
国内には現在、7園(今月、仙台の個体が高知県の動物園に移動し、1園増えました)で15頭のスマトラトラが飼育されています。
世界的にみると、2013年末の時点で115園、376頭が飼育されています。
この様に、我が国での飼育規模は少ないことがお分かり頂けると思います。
この中で、どのように飼育し、繁殖を目指していくか?
どの個体を移動し、どのようなペアを形成させて、繁殖に取り組むか?
等々、色々話し合ってきました。
↑ この図が示すのは、色の濃いものは繁殖適齢で、薄いものは非適齢を意味します。
右側がメスで、下の2頭がミンピとダマイです。
上の1頭は、以前ズーラシアで飼育し、現在はみさき公園で飼育されているランです。
このように繁殖に寄与できる個体は少なく、早急に次の繁殖を目指さなければなりません。
繁殖適齢期に含まれているのに、未だ繁殖未経験個体の移動が急がれます。
当然、ミンピとダマイの今後についても話し合われました。
結果は・・・
時期が来ましたら、ご報告しますので、少々お待ちください。
動物園では、お互いの損得を考えず、種全体の今後を検討し、種の保存に努めているのです。
飼育展示係
石和田 研二