更新日:2016.10.24ズーラシアスクール6期生 第2回目
ズーラシアスクール6期生 第2回目
ズーラシアスクール6期生の2回目の授業が行われました。
2回目から4回目の授業では、さまざまな気候帯とその気候帯を代表する動物に注目した授業を行います。
今回のテーマは「熱帯とオランウータン」。
まずは、前回出した「熱帯雨林に生息する動物を調べる」という宿題から、「これは他の人とかぶらないだろう!」という厳選した1種を一人ずつ挙げてもらいました。
そして、その動物が熱帯雨林のどこに生息しているか考えて、種名を書いたふせんを熱帯雨林の写真の上に貼っていきます。
地図上では狭く見える熱帯雨林ですが、水辺~超高木層まで階層構造を持つ熱帯雨林には、地球上の半数以上の生物種が生息していると言われているなんてびっくりですね。
熱帯雨林について学んだ後は、実際にオランウータンやインドゾウを観察しに行きました。
植物を食べるゾウと植物との関係についての話を聞いたり、森で生きるために適応したオランウータンの体のつくりなどを観察したりしました。
お部屋に戻ってから、今度はみんながオランウータンになって森を散策するゲームをしました。
「さあさあ、好きなオランウータンを選んで、オランウータンになりきってみよう!」
段ボールを森に見立てて、森を散策します。
あれ?だんだん森が減ってきました。
森が減ると、オランウータンが混みあったり、行き来がしづらくなったり・・・
今度は子孫を残すために、異性のオランウータンとペアになれるか挑戦です。
首から下げた写真をよく見て、うまく相手が見つかるかな?
なんと、またもやだんだん森が減ってきます。
森の上しか歩けないオランウータンは、移動するだけでも大変なのに、相手を探してペアになるのはさらに一苦労。
ゲームを通して、オランウータンの現状が分かってもらえたかな?
では、なぜ森が減っているんだろう?
原因はいろいろありますが、今回取り上げたのは「パームヤシのプランテーション」。
「パームヤシ?」「聞いたことな~い」
ほんとにそうかな?
私たちの身近なものにパームヤシからつくられるパーム油がたくさん使われています。
私たちが日ごろ利用するスーパーなどで売られている、
スナック菓子やインスタント食品、石鹸や化粧品など様々なものにパーム油は使用されています。
パーム油を使用することが全て悪いわけではありません。
ただ、普段何気なく購入しているものに使われているパーム油がどこから来て、どのように作られているのかを知ったうえで利用するのと、全く知らずに利用するのとでは、大きな差があるのではないでしょうか?
知っていれば、自然環境や野生動物に配慮した方法でつくられたパーム油を使った製品を選ぶなど、私たちにもできることがまだまだありそうです。
この授業を通して、そのようなことに気づいてもらえると嬉しいです。
(ズーラシアスクール担当 川口)