更新日:2016.01.30ズーラシアスクール 5時限目
ズーラシアスクール 5時限目
今年度のズーラシアスクールも5回目となりました。
今回の5時限目が終わると、授業は残りあと1回。
その後はいよいよ卒業式です。
早いものですねー
さて、今回5時限目のズーラシアスクールは、「アフリカの動物たち」がテーマ。
ズーラシアにたくさんいるアフリカの動物たちの中でも、今回メインで扱ったのは、
チンパンジーです。
チンパンジーとチンパンジーがくらす森に関わる人たちについて勉強しました。
まずは、チンパンジーの観察です。
形態(体のとくちょう)、生態(くらしのとくちょう)、生息地(すんでいるところ)について、観察しながらワークシートを埋めました。
「ほらほら、コドモのチンパンジーが遊んでるよ」
「オトナとコドモの違いはなにかな?」
「床にまいた豆を拾ってるよ、どうやって拾うんだろう?」
「この中で一番強いチンパンジーは誰かな?」
生息地については、パネルで解説。
チンパンジーを観察した後は室内へ移動して、
野生のチンパンジーの1日、チンパンジーがくらす森の周りで住んでいる子どもの1日について写真で紹介しました。
ズーラシアスクール生のみんなの1日と比べてみたら、どんな違いがあって、どんな共通点があったかな?
スクール生の1日はこんな感じでした。
野生のチンパンジーは、木の上に毎日新しいベッドを作って寝ます。
チンパンジーみたいなくらし、してみる?
チンパンジーがくらす森の周りに住む子どもの1日は、想像していたとおりだったかな?
その後、チンパンジーの森に関わっている「森のきこり」、「森の周りに住む子ども」、「チンパンジー研究者」、「森林レンジャー」の役に分かれて意見交換しました。
森のきこりは、「木が切れなくなったら家族が生活できない」と言います。
森の周りの子どもは、「毎日お手伝いに忙しくて学校に行けてない。そばにいてもチンパンジーを見たことはない」と言います。
チンパンジー研究者は、「みんなが正しい知識を持ってほしい」と言います。
森林レンジャーは、「チンパンジーを守るために、森から人を排除すべきだ」と言います。
それぞれの立場で意見交換をしてみて、いろんな問題が複雑に絡み合っていることが伝わったかな?
解決策はすぐに出るものでもありませんが、みんなで考えたことを忘れないでほしいな。
最後は、チンパンジー以外の動物や環境について紹介しました。
チンパンジーと同じように、オカピやゾウ、サイでも様々な問題や課題があります。
また、地球上の他の地域でも見られるように、アフリカでも森林がどんどん減少しています。
ショッキングな写真もあったかもしれませんが、地球や地球上にくらす生き物の未来が少しでも明るくなるように、これからもみんなで考えていこうね。
ズーラシアスクール担当 川口