更新日:2016.04.05歯科検診?
歯科検診?
最近、エサの牧草を少し残すようになってしまったゆうすけ君・・・。
どうしたのかな???
よ?く観察したり、簡単な健康チェックをしたりしてみても、
目立った異常はありません。気づいたことといえば、食べるのが
遅くなって、ちょっとずつモゴモゴと食べているぐらい・・・。
もしや!
と思い、口の中を見てみることに・・・
※この先、馬の口の中の写真が出てきますのでご注意ください
ちょっとグロテスクな画像もあります
獣医さんと口の中を観察しています。
開口器という馬の口を開く専用の器具を使って、口を開きます。
ちょっとかわいそうですが、これもゆうすけ君のため!
我慢してね?。
毎日硬い草を食べている馬の噛む力は相当なものです。
人の安全にためにも必要なのです。
ゆうすけ:「ヴぁ? あが?」
「あっ!やっぱり!」
口の中にたくさんの草がつまっていました。
たまってしまった草をどけてよく見てみると・・・
上の歯の外側が尖ってきてしまって、頬にちょっと傷もありました。
下の歯の内側も少し尖っていました。
お口の小さなゆうすけ君。口の中を写真で撮るのは難しいので、
口の奥がどのようになっているか、こちらの骨格標本をご覧ください!
なんと!
目の下まで奥歯がぎっしり!
今回のゆうすけ君の場合、この奥歯の一部が外側に尖って頬に当たって
しまっていたようです。
ところで、どうしてゆうすけ君がこんなことになってしまったの?
馬は固い草を臼歯(奥歯)ですりつぶして食べます。歯を横向きにこすり
合わせてすりつぶすので「ごりごり」とすごい音が聞こえてきます。
いくら馬の硬い歯でも年間2mmぐらい削れてしまうそうです。
そのとき、噛みあわせが悪かったり、年をとったりしてくると、
歯の端がとがってきてしまうのです。
そのままにしておくと、うまく噛むことができなくなったり、食べるのが
遅くなったり、消化不良を起こしたり、口の中を切ってしまったり、する
ようになってしまうのです。
このままではダメだ!!
どうする? ゆうすけ君!
次回は、この後どうしたのかを紹介したいと思います!
ぱかぱか広場 北川健史