更新日:2016.08.27工事ラストスパート!
工事ラストスパート!
ツヨシ(メス)でーす♪
ホッキョクグマに会うことを楽しみにしている皆さま、バックヤードでのジャンブイやツヨシの様子のお知らせが少なくて、ごめんなさい。
今日も、ツヨシはごはんをモリモリ食べて、元気にしていましたよー★
もちろん、ジャンブイ(オス)も食欲満点★ちょっと高いところにある小松菜も逃さず見つけて食べていました♪
変わらず、遊具でも夢中になってます♪
そして工事の方もあとひといき、ラストスパートに入りました!
ここで、まだ紹介していなかった最後の改修内容は...???
展示場へ出る扉を、自動から手動に替えてもらったのです。
ズーラシアではほとんどの動物で、担当者がボタンを押すと扉が開閉するオート扉を使用しています。ホッキョクグマ舎では圧縮した空気の力で扉の開閉をする自動扉を使用しているのですが、これが開閉の度に結構な音が出るのです...。
ここが問題でした。
繁殖のため産室で生活しているメスには、雪穴のような静寂環境を整えることが重要とされています。以前までズーラシアで生活していたバリーバ(メス)も、ジャンブイが移動のたび、このオート扉音がすると、産箱から出てきてウロウロ...。もしバリーバが出産するようなことがあれば、より一層の静寂環境を整えるために、ジャンブイは非展示にすることも検討していました。
寝室間の間仕切り扉は、手動なので担当者が静かに操作すれば、バリーバも気にすることなく産箱で寝たまま過ごしていたので、展示場へ出る扉も同じく手動にしてもらうことにしたのです。産室で生活しているメスにとっても静寂環境が保たれ、他のクマにとってもいつも通り、外へ出ることができて、一石二鳥です!!
そして、仕切りフェンスの方もだいぶ形になってきました!!
ちなみに、この大きな柱やフェンスは、釧路市動物園からツヨシが移動した時のような大きいクレーンで吊って中へ運ばれてきましたよー。
お盆の間も制作を続けてくれていたり、騒音に配慮した工具を使ってくれたり、工程が早くなるような方法を検討してくれたり、ホッキョクグマのことも十分に配慮した中で工事を進めてくれていますので、ご安心を。
そして、暑かった展示場への大きな日よけも♪
工事もゴールが見えてきました!!
ジャンブイとツヨシのお部屋生活ももう少しの辛抱。そして、みなさんが2頭に会えるのもあと少しですよ~!(台風上陸予報で工事の進行が心配ですが...)
バリーバとジャンブイの間では残念ながら繁殖には成功しませんでしたが、バリーバがズーラシアで見せてくれた様々な行動をもとに、この大改修工事の実施に至りました。〇〇をしたら、必ず繁殖に成功する!!ということはないですが、『繁殖成功のために必要なこと』をひとつひとつ積み重ねていくことは決して無駄にはならないハズ。そして、大きく大きく積み重ねていくには飼育担当者のみでは限界があります。バリーバが教えてくれたことを無駄にせず、ズーラシアは園をあげて取り組んでいきますよ。そして、いつかズーラシアでも小さなモフモフの赤ちゃんが誕生しますように...。
担当:いとう さくら