更新日:2016.12.20♡恋の季節♡~オスの場合~
♡恋の季節♡~オスの場合~
雪が降ったり、イルミネーションが点ったり、冬になりましたね。
ニホンザルたちは、恋の季節真っ只中です。展示場では日々、恋の駆け引きの鳴き声が絶えません(かわいい感じではなく、ギャーギャーワーワーです)。
この時期のオスたちは、顔やお尻が真っ赤で体型も立派、毛もフサフサです。
今回は、この時期立派なズーラシアのオスザルたちを紹介したいと思います。
群れの第一位、ダイチャンです。
人間に例えると、いいお年のおじさん~おじいさんに相当しますが、まだまだ現役。歩くときはしっぽがピーンと立っています。
第一位といっても威張ってばかりではなく、こんな感じでメスたちに毛づくろいもしっかりします。メスからの信頼が厚いニホンザルです。
最近は発情しているメスがいないかチェックするのが日課で、近くにメスが来るとメスのお尻をじっと見ています。 ↑ただいまチェック中!
むっちりの2番手、シンジです。
まだ6歳と群れの中でも若い個体ですが、メスの第一位ニイニイの仔というだけあって、家系の力で昨年オスの2番手にのし上がりました。(ニホンザルの子供の順位は、母親の順位で決まります。強いサルの子供は生まれた時から順位が高いのです。)坊ちゃん育ちだけにかなり暴君で、他のサルからの信頼度は低いです...(==;)が、繁殖の面では若いということが高評価になるのか、最近はおばちゃん?おばあちゃん?!サルたちから熱いラブコールを受けています。
相変わらず、額の真ん中がハゲている、ニーヤンです。(写真だと分かりづらいですが、角度によってはバッチリ毛がないのが分かります。)
15歳と一番いい年頃のニホンザルです。昨年順位が変わるまでは2位で弱いサルはとことんいじめるジャイ〇ン(某アニメに出てくるいじめっこ)タイプでしたが、今年は上2頭の様子を伺いおとなしめです。メスに誘われるとかなりダイチャンを気にし、ダイチャンが死角に入るとメスの誘いに乗ります。若いサルに人気です。
↑メスが近づいてきたけど...ダイチャンが近くにいないか様子見中!
そして、大人だけど弱いオスたち
ヨンタ(ダイチャンと同い年。左乳首が長いです。子ザルの扱いが上手!だけど人間にはすぐ威嚇してきます)
ゴロウ(顔が大きいサルです。お目めもぱっちり!)
フジオ(一番順位が低いサル。フォルムはダイチャンに似ているけど、常におどおどしている。なかなかのイケメン?!←担当者主観)
時々、メスたちに誘われていますが、上記2頭(シンジ、ニーヤン)にメスからの誘いを受けているのを見られると、とばっちりが痛いです。岩陰や、死角をうまく利用して子孫を残す努力をします。
まだ4歳のボルトです。大人と違って顔が赤くなっていません。
ニホンザルのオスの子孫が残せるようになる年齢(性成熟)は5歳くらいからですが、大人ザルの真似をして学んでいます。最近グンと体つきも立派になり、いつも母親の近くにいてばかりだったのが、離れていることが多くなりました。夏の時期は、シンジとニーヤンと水遊びをして遊んでいましたが、最近は2頭ともソワソワして一緒に遊んでくれません。代わりに妹たちと追いかけっこやプロレスをしています。
最近の悩みは...ニーヤンみたいに額の真ん中に剃り込みが...(@o@;)
よく見るとみんなちょっとずつ違い、特徴があるんです~!
展示場でぜひ7頭のオスたちを探してみてくださいね!
飼育展示係 西川