更新日:2017.02.20おさるのおやつ(冬)
おさるのおやつ(冬)
巷ではついに春一番が吹きましたね!
だけどタイトルは冬...。実は、今更ながらこの「おさるのおやつ」は今年度1年間を通じて、フランソワルトンの四季のおやつ(ズーラシアver.)を皆さまに紹介してみよう、というシリーズでした。そこで、最後の「冬」をご紹介します♪
フランソワルトンは暖かい地方(中国南部~ベトナム北部)の熱帯モンスーン林に住む、木の葉が主食のサルです。
そのため寒いのはちょっと苦手。冬は展示場ではサル団子になってじっとしていることもあります。(※ズーラシアにいる個体は皆、生まれてからずーっと日本で暮らしているので、日本の気候にある程度適応しています。)
そんな冬のフランソワルトンたちのお楽しみは、やっぱり「食」です。
▲シマトネリコ。街路樹やお家の庭などでときどき見かけます。
こちらのシマトネリコは常緑樹なので、実は一年中おやつにできます。
食べる量を見ると、超おいしい!という感じではなさそうですが、たまに渡すとパリパリ食べます。
人間と同じで、「いつもと違う味」というだけで、なんだかウキウキ、楽しいのかな??
▲マテバシイの実。大きくて食べごたえがあるようです。
サルたちの大好きなおやつ!
秋、サルたちは展示場で「シラカシの実」をセルフハント、そして飼育員は園内あちこちで「マテバシイの実」を拾っていました。
このドングリは、「協力ありがとう」のおやつにしています。定期的にしている体重測定の時や、部屋移動にサルたちが協力してくれたら、この大好きなドングリをあげます。"北風と太陽"の太陽作戦で、サッと体重計に乗ってくれる個体が増えました♪
その他、●みかん●も冬の大好物です!(写真は省略)
口周りをみかんの汁だらけにしながらの「もっと食べたい!」の熱い視線を送られましたが、一日にあげられるのは少しだけ...。ドングリと同様、食べ過ぎるとサルたちはお腹を壊してしまうのです。
なので、みかんは年末年始の「めでたいおやつ」にしました。
▲娘ココアと父タンタン。並んで葉っぱを食べていました。
かたや雑食のヒト、かたや木の葉を食べるサル。食の傾向は全然違いますが、フランソワルトンたちの仕草や感情には、共感できるところが多いなぁと感じます。
自分たちと同じところ、自分たちと違うところ、そういったことを発見した時、動物たちと接するのって楽しいなあと私は思います。
「おさるのおやつ」はこれで完結となります!少しでも「へぇ~そうなのかあ」と皆さまにも楽しんでいただけていたら嬉しいです。
開園日は毎日フランソワルトンたちにおやつをあげていますので、ぜひ見に来てくださいね!(時間を変更する場合もありますが、11時~12時、14時~15時頃です。)
(飼育展示係 本間)