よこはま動物園ズーラシア公式サイト

twitter facebook youtube instagram
あなたはだれ?の写真

更新日:2017.06.04あなたはだれ?

更新日:2017.06.04

あなたはだれ?

みなさんこんにちは!

傷病鳥獣担当ヨシタツです。

鳥インフルエンザの警戒レベルが下がり、傷病鳥の受け入れが再開してから3週間近く経ちました。

着々とヒナの保護が増えて来ています。

さて、ここでクイズです。

これは何の鳥のヒナでしょうか?

シジュウカラ裸雛1.jpg

保護当時はまだ裸雛(羽の生えていない裸の状態のヒナ)でした。

シジュウカラ裸雛2.jpg

色のついた足環は個体識別のためにつけています。

背中や羽の先、足から黄色い羽が生えてきていますね...なんでしょうか。

写真を撮る際に大きさの比較ができる物を置き忘れてしまいました。

成鳥になると大体、スズメと同じか、それよりやや小さい鳥です。イメージつきますでしょうか。

シジュウカラ裸雛3.jpg

口をあけて餌をねだっています。つぶらな瞳ですが、目玉は大きいのが分かりますね。

シジュウカラ裸雛4.jpg

親鳥目線です。餌をあげなきゃ!!って気持ちになりますね。

正面から見ると口の中がよく見えます。頭のパヤ毛(頭のパヤパヤした羽のことをわたしはこう呼んでます(笑)鳥なので"毛"ではなく"羽"なのですが、毛のようにひょろっとしています。)もオシャレでかわいらしいヒナの特徴ですね。

シジュウカラ雛1.jpg

保護されてから5日が経ちました。

だいぶ羽が生えてきましたね。皮膚の部分も羽に覆われてきています。

いったい誰の子でしょう...?

シジュウカラ雛2.jpg

正面と、横。やっと顔立ちがしっかりしてきました。

シジュウカラ雛4.jpg

さらに5日後。保護されてから10日後のヒナの写真です。

首元にネクタイの様な模様がついているのが特徴の一つです。

「もうわかるでしょう?」とでも言いたげな顔ですね。

シジュウカラ巣立った.jpg

そうこうしているうちに「もう私は巣立てます」アピールをしてきました。

この4個体は同じ巣にいたのですが、右脚に青い足環をつけた個体は、保護当時からほかの個体より少し大きく、巣立つのも一番早かったです。

それにしてもすごいドヤ顔...

後ろのヒナたちの幼さが引き立ちますね。

 

さてさて、これは何のヒナか、もうお分かりでしょうか。

ここまで成長するとくちばしの色が黄色い以外は成鳥とほぼ同じ見た目です。

正解は、シジュウカラでした!

シジュウカラは公園などでも見られる身近な鳥です。休みの日にお散歩ついでに探してみて下さい。

  

ここまで写真でヒナを紹介してきましたが、ヒナの成長はとても早いです。

昨日より今日、今日より明日と、どんどんおとなに近づいていくので、観察を怠らずに成長を見守るとともに、早く野生復帰ができるように手助けをしてあげたいな、と思っています。

鳥の子育てシーズンはまだまだ続きます。

 

傷病担当ママタツ(鳥たちのママを担うヨシタツ)も、忙しさに負けず、いろんな鳥を紹介していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします!

飼育展示係 義達