更新日:2024.12.27ハンナ安らかに。
ハンナ安らかに。
ヤブイヌのハンナが12月20日に死亡しました。
バックヤードで飼育していた個体で、2011年1月9日生まれの13歳。
あともう少しで14歳でした。
ヤブイヌとしては高齢で、体の毛は全体的に白く、目は白内障でほとんど見えていませんでしたが、元気よくサブ運動場を歩いていました。
京都市動物園でズーラシア出身のケンタとコモモの間に生まれ、人工哺育で育てられた個体です。
2014年3月に、やす・どすえ・マロ・ハンナの4頭でズーラシアへ来園し、ハンナが最後に残った1頭でした。
ハンナの記録として、歴代担当者にいただいたハンナのかわいらしい写真を載せていきます。
鼻になにかついていますね。
夏の時期は水に浸かって涼むこともあったようです。
奥に見えるヤブイヌは、やすかマロです。
人に慣れており、職員が獣舎で作業をしていると音のする方へとことこと寄ってくることが多かったです。
氷をなめたり、かじったり、
とてもリラックスして、のんびりと過ごしていたようです。
以前から、ときどき食欲が落ちることがあり、普段あげていない部位の肉や、ウズラの肉、バナナや、リンゴ、ドッグフードなど色々と試しながら餌を与えていました。
新しい餌への反応が良かったり、徐々に普段の餌の採食量も上がったりと、食欲の波はありつつ、元気に過ごしていました。
新しく餌を与えてみると、最初は良い反応でも、何日かするとぱたりと興味を示さなくなることが多く、ハンナが飽きずに食べられるものはなんだろう...と悩むこともありました。
高齢なので、肉は細かく切った方が食べやすいだろうと、細かく切って与えると、ほとんど口をつけず...
試しに大きめに切ってみると、くわえて引きちぎって食べようと格闘していることがあり驚かされました。
段々とふらつきが大きくなってきていましたが、それでも立てなくなる直前まで、肉を前肢で押さえて採食しようとする様子がみられていました。
ハンナ、13年11か月本当にお疲れ様でした。どうか安らかに。