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更新日:2017.06.10インドライオン3姉妹の話

更新日:2017.06.10

インドライオン3姉妹の話

6月3日、インドライオンの3姉妹が誕生日をむかえ17歳になりました。担当者である僕にとって、その日はことさら感慨深い一日でした。僕がズーラシアで働きはじめた1999年、担当動物として任されたのがインドライオンでした(そしてインドゾウ)。飼育係一年目の右も左もわからなかった僕に、色々な事を教えてくれたのがインドライオンでした。2000年6月3日、ウーマが3頭の赤ちゃんを出産しました。母親の名がインドの宗教の女神様であることから、その分身の名をとり、パールヴァティ、ガウリー、サティと名付けられました。

パール20000707.png

 

 

 

生後1か月の「パールヴァティ」

Julyガウリー20000707.png

 

 

同じく1か月齢「ガウリー」

サティ20000707.png

  手前「サティ」

(健康診断のために一時母親から離れていて、ちょっとこわがっています)

3姉妹はその後すくすくと育ちました。当時はオスのヨハン、ウーマの姉妹であるチャンディとその3頭の子供を含めた9頭が運動場を駆け回る、とても賑やかなインドライオンの家族でした。他の動物園からやってきたナーラを含めて最大で10頭のインドライオンが生活していた時代です。

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その後、僕は担当する動物が変わり彼らからは離れましたが、この春15年ぶりにインドライオンの担当となりました。再会したインドライオンはこの3姉妹だけでした。

「パールヴァティ」

穏やかな性格で、他の2頭の後に控えていることが多い。くるりとした目つき、右頬のヒゲの一番上に大きなホクロ。

パール.jpg

「ガウリー」

好奇心旺盛で、環境の変化にも敏感。ごはんの時間にはガウガウうなり声をあげます。シュっとした顔つき。

ガウリー (2).jpg

「サティ」

食いしん坊でリーダー格。運動場に出る時も帰ってくる時もいつも一番。幅広の顔つき、左頬のヒゲの一番上に大きなホクロ。

サティ.jpg

さて、ライオンにとって17歳というのは高齢のおばあちゃんにあたります。かつて運動場を走り回っていた3姉妹、今ではゆっくり歩いて移動することの方が多く、健康面も万全とはいえません。この3姉妹をしっかりと見守り、健康を保つお手伝いをしようと誓う、3姉妹の誕生日でした。

 

(インドライオン担当 古田)