更新日:2017.07.29ぷるぷる。ぼくはワルモノじゃないよ。
更新日:2017.07.29
ぷるぷる。ぼくはワルモノじゃないよ。
こんにちは!
夏バテ気味の傷病鳥獣担当ヨシタツです。
先日、ツバメの雛が巣ごと保護されてきました。
まだ目も開いておらず、羽も生えていない裸雛です。
くちばしの平べったい感じはもうすでにツバメっぽさが出ていますね。
こんなに未熟に見えても、必死に餌をねだっています。
生きる力ってすごい。
鳥の雛の「食べ物が欲しい!お腹すいた!」という主張、生きることに一生懸命で、素晴らしいなといつも思います。見習いたい。
さて、ズーラシアでは雛の餌に何を与えているかというと・・・
コオロギです。脚や頭は消化しにくいので、取り除き、ビタミン水につけたものを与えます。
鳥の種類や大きさに合わせてコオロギのサイズも考えます。
ツバメの雛はどのくらいの大きさかというと、
わずか3.2グラムです!
(ボールペンとティッシュの重さは引いてあります。)
そう、
とても
小さい!
鳥の雛は、餌を食べたあとすぐに排泄します。
雛のうんちはおもしろい特徴があります。
プリッ。
「ぷるぷる。ぼくはワルモノじゃないよ。」とでも言っていそうな・・・
という冗談はさておき、
とてもプルプルのうんちを出すんです!
しかも、
つまめる!かわいらしいうんちです。
おいしそうにも見えます。(食べたことはありませんが)
新鮮な卵の黄身を指でつまめるのと同じような感じです。伝わりますでしょうか。
ではなぜうんちがプルプルなのか。それは親鳥が巣の外に捨てやすくするためです。
雛がしたうんちを親鳥がくちばしでつまんで巣の外に捨てるんですね。
そうすると巣の中を清潔に保つことが出来ます。身体の仕組みや子育ての工夫、よくできているなぁと感心します。
ではまた、傷病ブログをお楽しみに☆
飼育展示係 義達