更新日:2018.02.15クリスマス前に...
クリスマス前に...
ユーラシアカワウソたちが、サンタさんからおもちゃやドジョウのプレゼントをもらっていた、ほんのちょっと前に...
モコとジュウベエから、嬉しい出来事のプレゼントがありました♪
小さな小さな赤ちゃんです。
12月22日にモコとジュウベエの初めての赤ちゃんが誕生しました!
ペアを組んでからというもの、とても仲睦まじい様子を見せてくれていた2頭。
これまで何度となく交尾も確認していましたが、なかなか子宝に恵まれませんでした...。そのため、次のシーズンにはペアを変える予定でいましたが、こんな寒い時期に初繁殖です。
出産から育児の様子は、別室で観察しておりましたが、モコはそれはそれは大事そうに赤ちゃんを抱きしめ、仰向けになって授乳姿勢を取り、赤ちゃんがお腹のあたりに来ると、落ちないように手で支えてあげたり、順調な育児に見えました。ところが、赤ちゃんの動きや鳴き声は時間が経つにつれて弱くなるばかり...嫌~な予感がよぎる中、ドキドキしつつモニターに張り付く時間が続きました。
広島へ行った、やんちゃ坊主くんがクリスマスツリーを倒していた頃、
まさに、このままモコに任せるか、取り上げて人工哺育にするか?の判断が迫っている時でした...。
そして、今回も赤ちゃんの命を救うことを最優先に人工哺育に切り替えることになりました。モコは、巣箱を出て赤ちゃんから離れる様子もまったく無く熱心な育児をしていたので、育ててもらいたい一心から取り上げるにも大変悩むところでありましたが、赤ちゃんの体温は低下し活力も非常に弱い状況だったので、人工哺育に切り替えたことは間違っていなかったようです。
さらに、今回の赤ちゃんはズーラシアでこれまでに例がないほど小さな小さなメスの赤ちゃんでした。でも、リュウを育てた経験が活かされ、ミルクを飲み始めてからは、めきめきと元気になり、キュルキュルとよく鳴き、くねくねと動き回るようになりました。
1週間もしたら、体もふっくら、真っ白の毛も色づきはじめ、
ピンク色だった肉球もグレーに色づいてきました。
こうして、世間が賑やかなクリスマスも年越しもお正月も普通の日も、動物園でくねこと毎日一緒♪飼育員冥利につきる日々が始まったのでした。
えっっ?くねこ?(続く...)
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担当:いとう さくら