更新日:2018.03.20アキリの初挑戦!
アキリの初挑戦!
すでに1月11日付けの「アフリカのサバンナ」ブログ(こちら)でお知らせしたように、
クロサイの雌・アキリは休園日に屋外展示場に出る練習が順調に進み、朝から夕方まで展示場で過ごせるようになったので、2月16日(金)、ついにお客様がいる状態(=開園日)で展示場に出してみました!
まだ開園時間前。余裕で干し草を食べています。
ここまでは休園日の練習と同じでした。
が!開園の1時間後、クロサイ展示場前に現れた初めてのお客様に向かってツノを振り立てて突進したアキリ!もちろん、お客様との間にはサイを止める岩があり、さらにワイヤー柵もあるのでお客様の安全は確保できているのですが。
お客様が通り過ぎると、尾を挙げて(緊張あるいは興奮しているサインです)展示場内を爆走し始めました。
お客様には年に数回の「わくわく裏側ウォッチング」の時に檻越しで接していますし、屋内展示の時も近距離(約2m)で会っているので、まさかお客様を威嚇するとは思ってもいませんでした(T_T)
その後も新たなお客様や園路清掃員・警備員にアキリは次々と突進しました。
アキリの前ツノの根本や上唇の先、下顎には柵との衝突で大きな擦り傷が出来てしまいました。(見た目には痛々しく見えますが、サイの世界ではこの程度の傷は日常茶飯事、数日で治ってしまいましたのでご安心下さい。)
午後からは職員が展示場内に入って声をかけ、少しは落ち着いたアキリでしたが結局、夕方までは散々な状況で過ごしました。
たまたまおいでになったクロサイファンの方には残念な姿をお見せすることになり、また展示場前を通りかかった方々を驚かせてしまい、たいへん申し訳なく思っています。
唯一救いだったのは「立ち直りが早くなった」ことです。
これまではこういうショックがあると、数ヶ月間は平面交差(サイの通路とお客様が歩く園路とが交わる部分)にすら出なくなってしまったのですが、
ごらんのとおり、今回は6日後に平面交差に入って展示場の近くまで行きました(さすがに展示場内には入りませんが)。
成獣(オトナ)になって精神的にもずいぶんたくましくなったようです。
今後も練習を続けてゆきますので、どうぞ温かく見守って下さいますようお願いいたします。
(苦労サイ?担当 板橋)