更新日:2019.01.22この巣なんの巣、気になる巣
更新日:2019.01.22
この巣なんの巣、気になる巣
みなさんこんにちは!
傷病鳥獣担当ヨシタツです。
先日、写真の整理をしていたら、3年前に巣ごと保護されたメジロの雛の写真を見つけました。
一体、なんの木に巣を作ったのだろうと気になったので、園内の施設担当で、植物に詳しい職員に聞いてみたところ、トウネズミモチによく似ているとのことでした。
トウネズミモチは、新芽と古い芽では色や形状が変化するので、樹木全体の写真があれば確定できるそうです。
残念ながら、樹木全体の写真はないのですが、それにしても手を使わずに嘴だけでこんなに繊細なお椀型の巣を作れるなんて、とても器用だと思いませんか。
他にも、スズメの雛が写真のような巣で持ち込まれたこともあります。
図鑑で調べてみましたが、スズメがこのサイズの巣を作ることは考えられないようなので、おそらく他の鳥の巣を利用したものだと思われます。
この間、テレビでニワシドリという鳥が紹介されているのを見ました。
オスがメスへのアピールのために、細長い木に枝を組んでタワーを作ります。
そのタワーを作る巧みな技が、まるで庭師のようだということで、ニワシ(庭師)ドリという名前が付いたそうです。
また、蜘蛛の糸や細長い植物を使って葉っぱを縫い、それを巣として利用するサイホウ(裁縫)チョウや、
土を塚状に盛り、太陽熱や発酵熱を利用して卵を温めるツカ(塚)ツクリなんて名前の鳥もいます。
鳥は種によって様々な手段を用い、工夫しながら巣作りや子育てをしているようです。
私も得意なことを活かして、工夫して生活できたらいいなと思います。
みなさんの得意なことはなんでしょうか。
飼育展示係 義達