更新日:2019.03.29さらなる広い世界へ
さらなる広い世界へ
2月22日生まれのゴールデンターキンのオスの赤ちゃん。3月21日に展示場デビューしました。
と書くと、少し嘘が混じります。
21日が一般公開開始なのは事実です。が、練習もなしにいきなりお客さんの前に出すわけにはいきません。非公開で何度か練習を行いました。
練習その1
これまで昼間過ごしていたサブ運動場から、展示場へ続く通路へ出る練習。
母親のメイはこれまでずっと、展示場に出ていましたから、久しぶりとはいえ問題なく出ていきましたが、子どもは初めての場所に少々戸惑う様子。
しかし母親が進んでいったことに気付くとあわてて後を追いかけます。
暫くの間は母親について移動することになるでしょう。
これを何日か行った後、いよいよ
練習その2
展示場に出る練習を行いました。
とはいえ、先にも言いましたが母親のメイは展示場に出ることに慣れています。
子どももそれについていくだけ。
あっさりと、3月12日に展示場デビューを果たしました。
母親より先に行っている気もしますが...
これまで寝室とサブ運動場だけで過ごしてきましたが、起伏にとんだ展示場で思う存分いろんな場所に登ります。
そして母親の後について、ではありますが、思いっきり走り回りました。
さて、皆様もうご存知のことと思いますが、ゴールデンターキンの展示場は擬岩の崖の上に登れる構造になっています。
当然母親は今まで通り崖の上にも登って行きますが、子どもはまだそこまで登攀(とうはん)能力が高くありません。
何度も何度も失敗をしました。
しかし、急峻な秦嶺山脈に生息するゴールデンターキン。子どもとはいえ、「登れませんでした」では生きていくことができません。
展示練習開始から50分が過ぎようとする頃、十数回のトライ&エラーを繰り返して遂に!
崖の上に登ることができました。
そして難なく崖を駆け下りたところで、初めての展示場練習は無事終了したのでした。
※なお、翌週の2回目の練習では1回で登りました。本当に、成長力が素晴らしいです。
以降公開後も何度も登り降りしているのは皆様ご存知のとおり(たまにルート選択を間違えて登れないこともありますがご愛嬌ということで...)。
今後も縦横無尽に崖を駆け回ってくれることでしょう。
飼育展示係 太田真琴