更新日:2019.06.08そういえば...
そういえば...
愛称決定以来、担当者がブログを書くのをサボっていたゴールデンターキンのファルコですが、初期に書いた「歯が生えてる云々」のブログの中で、3日齢時に木の葉に齧りついたけれども食べられませんでした、というお話で終わっていました。
その後の話をしておりませんでしたので、生まれてからの餌と糞の話を致しとうございます。
というわけでこれから糞の話をします。糞の写真が出ます。
※※以下注意事項※※
お食事中の皆様:食事中にPCやスマホを見るのは如何なものかと存じます。PC/スマホは閉じて採食行動に集中しましょう。
糞の写真が苦手な皆様:動物飼育のブログですのでそれはもうそういうものとして諦めてください。
注意事項も終わったところで、心置きなくかわいいファルコの糞の写真を出していきたいと思いますが、その前に前提として、成獣のターキンはどのような糞をするのでしょうか。
これですね。シカの糞は皆様も山中などでご覧になったこともあろうかと存じますが、同じようなコロコロした糞です。
さて、生まれてすぐの餌、と言えば飼育員が給餌したものではなく母乳ですね。
母乳しか飲んでいない時は、成獣のようなコロコロの糞は出ません。「ミルク便」と呼ばれる、べったりとした糞を排泄します。
踏んづけてしまっているので形が乱れていますが、初めて排泄を確認した生後3日齢の朝の糞です。これがミルク便です。
つぶれていないとこんな感じ。
これは生後12日齢の時のものですので、このころまでは固形の餌を口の中に入れて咀嚼のまねごとをすることはあっても、ほとんど食べられていないようでした。
しかしこの時期以降、色々なものを口に入れては噛み、といった行動をすることが増えていきました。
そして、咀嚼したものを明確に嚥下したのが生後17日齢。
いつものように干し草を口に入れて、しばらく噛んだ後、
そのまま水を飲み、ついに嚥下しました。
固形物を食べるようになると、糞も変わってきます。
初めての嚥下から1週間ほどした頃の糞。
コロコロにはなっていませんが、磨り潰された繊維が混じって固まっているのが分かります。ちなみにその日、新鮮な草が手に入るようになり、ファルコの食欲が一段と上がりました。
(餌に登るのは止めれ。)
さらに翌日には、このような糞が出ました。
まだバラバラにはなっていませんが、コロコロとした糞が出始めました(上に比較として母のメイの糞を置いています)。
そして、皆さんに初めてお目にかかった3/21、生後ほぼ1か月齢。初めての展示から帰ってきて、寝室で出した糞は何と!
ついにコロコロの糞がばらばらに出るようになりました。
今では干し草も木の葉も、新鮮な青草もモリモリと食べています(まだ母乳も飲んではいますが)。
母親の糞と比べると、
小さくてかわいいですね。
ファルコは今もモリモリと食べて成長しています。体の成長に合わせて糞の大きさも成長していくでしょう。
これからもファルコと糞の成長をじっくりと追って頂ければと思います。
飼育展示係 太田真琴