更新日:2019.06.21はらまくら
はらまくら
ホッキョクグマのジャンブイ(オス)とツヨシ(メス)。
横浜で一緒に生活を始めて3年目になります。
同じペアでも、その関係は年々変化がみられるようで...
1年目、ジャンブイが背後にいることに強く警戒し、発情の時期が過ぎれば吠えて吠えてジャンブイの接近を許さず緊張しっぱなしだったツヨシが、2年目にはジャンブイとの生活にもゆとりが感じられるようになっていました。
そして、3年目の今年はその「ゆとり」が一段と増したように感じます。
ジャンブイからツヨシへのアピールが一方通行でしたが、今年はツヨシからジャンブイを誘っているようなこともよくみられました。
そんな2頭も梅雨入りした6月は、互いの存在をわき目に確認しつつも、もうほとんど接触なく過ごしています。
ところが、とある日の深夜...。
注)ここからは見えづらい画像が続きますが、ご了承ください。
いつも別の部屋で寝ている2頭ですが、ジャンブイが寝ているツヨシを訪問。
くんくんあちこちの匂いを嗅いでいますが、ツヨシもお腹を出してそのまま寝ています。
そんなツヨシのお腹にジャンブイがごろ~んと。
ツヨシの「はらまくら」に高齢のジャンブイが、まるで赤ちゃんのようにお腹を出して甘えているように見えてしまいます。
ジャンブイの頭...さぞかし重かったことでしょう。しばらくそのまま2頭で寝ていましたが、やっぱりツヨシ立ち去る。
また、他の日には、ツヨシからジャンブイへの訪問も。
ごろっと寝ているジャンブイのそばに座ると...
やっぱりくんくん匂いを嗅ぎはじめ...
2頭でごろごろ...
(関係ないですが...動物たちは壁際や隅っこなどで寝ることが多いように思いますが、こんな広いお部屋のど真ん中でどで~んって休んでいる様子は、さすが広大な北極で生活しているホッキョクグマならではだな~と思います)
監視カメラの夜間の様子を観察していて、ひとりほっこりしてしまった担当者でした。
なんだか、今年は穏やかな時間が過ぎている夜間のホッキョクグマ舎でのひとこまでした。
担当:いとう さくら