更新日:2019.06.16Tree Kangaroo awareness Day
Tree Kangaroo awareness Day
みなさまこんにちは!
とうとう梅雨ですね。
梅雨は雨が多く(当たり前!)私はあまり好きではありませんが、キノボリカンガルー達にとっては気温も高くなく、湿度も十分あるのでそれなりに過ごしやすいようです。
注意:いつものようなキノボリ達の写真は最後の方に出てきます!
文が多めですが許してください!笑
さて!5月中旬からアマゾンセンターで行っていたTree-Kangaroo awareness Dayのパネル展・映像放映も早いもので今月17日、明日には終了します。まだご覧いただけていない方はお早めに!
ところでTree-Kangaroo awareness Dayってなに??ってみなさん思いましたよね。
動物園では「World Tapir Day(世界バクの日)」や「World Otter Day(世界カワウソの日)」など多くの動物について野生での現状やその動物のことを知ってもらうためのイベントを行っています。
それがTree-Kangaroo awareness Day。特に5月何日!とは決まっておらず、世界中のキノボリカンガルー飼育園館で5月末にTree-Kangaroo awareness week(後々DayではなくてWeekにすればよかったと後悔した担当者でした・・・)として様々なイベントを行っています。
なぜ今回このようなイベントを行ったのかというとそれは昨年の5月にさかのぼります。
昨年5月25日から27日にドイツのクレフェルド動物園で開催されたTree-Kangaroo workshopに参加し世界中のキノボリカンガルー担当者から刺激を受けたのです。
フランクフルト動物園ではキノボリの親子を見せてもらえました!
3日間のワークショップではキノボリカンガルーの生態や飼育管理、現地での調査、各飼育園館の情報など様々な発表や意見交換がありました。
この3日間はわたしにとって、とても刺激的でもっと来園者の方にキノボリカンガルーを知ってもらいたいという気持ちになりました。(ワークショップについては長くなるので、また別の機会に報告できたらと思います)
そして今年の5月末、Tree-Kangaroo awareness Dayとしてアマゾンセンターでのパネル展・映像放映、25日、26日にはキノボリたちにハイビスカスをプレゼントして特別ガイドを行いました。 Awarenessには「気づくこと,知ること」という意味があり、今回はまだあまりみなさんに知られていない(開園当時から飼育はしているのですが)キノボリカンガルーについて知ってもらうことを目的にパネルを作成しました。
パネル展のタイトルを「可愛いだけじゃない!キノボリカンガルーってどんな動物?」としました。いつも「可愛い」のほうにフォーカスされてしまうので(動物に興味を持ってもらうには大切だと思っています!)カンガルーの仲間なのに木の上で暮らす動物について知ってほしいと思い、生態や特徴をパネルにしました。
そして展示場にいるキノボリカンガルーを見て、現地のキノボリカンガルーに思いをはせてください!だなんて難しいので、パプアニューギニアでの野生のアカキノボリカンガルーの現地調査の様子を映像放映しました。
そしてガイドではキノボリたちの大好物ハイビスカスをプレゼントしながら、いつものガイドより現地の状況のお話を主にお話ししました。
ガイドにはたくさんのお客様が集まってくださり、またガイド後にキノボリカンガルーについて質問してくださる方がたくさんいてとても嬉しかったです。
(おそらくガイドの様子はSNSに写真がいっぱいあるので、ブログでは寝室であげたハイビスカスを食べるタニ(上)とモアラ(下))
私たち飼育員の仕事は担当動物の日常管理はもちろんですが、展示動物を通して動物の魅力や現地での状況を伝えたり、みなさんに考えてもらう機会を提供するという仕事もあります。まだまだ伝える・発信するという技術が未熟な担当者ですが、これからも動物たちについてみなさまに発信していけたらなと思っています。
キノボリカンガルー担当 坂上