更新日:2020.01.24さようなら、ママコ
更新日:2020.01.24
さようなら、ママコ
1月17日、ニホンザルのママコ(推定28歳・メス)が死亡しました。
ママコは開園当初からいる群れのうちの1頭でした。
性格は温和。食いしん坊な面もあり、給餌の準備をしていると元気よく鳴き声を上げ、扉前で群れの仲間たちと一緒に待っていました。
左から、ニーヤン(オス)、ママコ、トシコ(メス)
トシコの毛づくろいの途中、何かを気にしているママコ。
2001年、ニーヤンを出産しました。
ニーヤンはママコの愛情をしっかりと受けて今では立派なオスに育ちました。
平穏な日々を過ごしていたママコですが、2018年9月に右脚を骨折してしまいます。
群れの中での闘争に巻き込まれ、展示場からモートへと落水しました。
入院と治療を行い、退院後は歩いていてもほとんど違和感がないほど回復しました。
しばらくは安静にするために群れの仲間たちとは離れて過ごしました。
その後、群れに復帰するため、格子越しのお見合い、複数頭での同居を繰り返し行う等、様々な順序を経て、2019年8月に群れへと復帰しました。
群れに復帰後、仲間との距離感に戸惑い、馴染めない日々が続きました。
しかし少しずつ時間をかけて群れの仲間との関係性を築き上げていきました。
ママコ(手前)
群れの仲間と馴染み始めてきたママコでしたが、急な別れとなってしまいました。
ママコがいなくなり、さみしい気持ちもありますが、ニーヤン含め群れの仲間たちが今後も健康に過ごせるように精進していきます。
ママコを今まで見守っていただきありがとうございました。
また入院、療養中はご心配をお掛け致しました。
ありがとう、ママコ。
飼育展示係 牧野