更新日:2020.06.07カモメの恋(ウミネコ編)
更新日:2020.06.07
カモメの恋(ウミネコ編)
少し前になりますが、、、
4月中旬の暖かくなってきた頃、当園にいる2種類のカモメが繁殖期を迎えました。
今回はウミネコの繁殖期の様子をお伝えしたいと思います。
当園でのウミネコの産卵は、毎年4月下旬頃から始まります。
しかし、今年は例年よりも1週間ほど早い4月16日に最初の産卵を確認しました。
産卵が始まる少し前からペアでいることが多くなり、さまざまな巣材を運び営巣していきます。
こちらはきれいに作った巣と母カモメです。
上から見てみるとこんな感じです。
巣材はそのペアによってさまざまで、落ち葉や木の枝、松の葉などがあります。
使われていない時に擬卵(偽物の卵)を置いてみました。
4月16日に1卵確認した後、もう1卵産卵を確認したのは5日後の21日でした。
ウミネコは普通、1度の産卵で1日ごとに1個ずつ、合計2~3個の卵を産むのですがその間、悪天候などの外的影響を受けると産卵の間隔が数日あくという習性があります。
そういった習性があることは知っていましたが、実際目の当たりにすると自然界で生きていく術にはやはり素晴らしいものがあるなと感心しました。
産卵後はペアで交互に抱卵(卵を温めること)をし、片方が抱卵している間はもう片方がエサをとりに行ったり、すぐそばで見張りをしたりします。
ウミネコのペアは毎年同じ組み合わせということが多いですが、片方が死亡したり、ケガをしたりすると解消することがあります。
今年は新規ペアが多かった印象があります。
こちらは今年新しくできたペアです。
首の動きまで息ぴったりです。
カモメの展示場はとてもにぎやかになってきました。
2年目飼育員 脇田