更新日:2020.09.03寝室におがこチップを敷きました。
寝室におがこチップを敷きました。
インドライオンのパールヴァティ(20歳,メス)は6月末に体調を崩し、足腰も弱っているために、寝室でお休みしています(休園日には体調によっては運動場に出ています)。
8月に入ってからは暑さもあってか食がなかなか進まず、体重が落ちてきました。
ここ最近では筋肉量が減ったためか、後肢に力が入らず、うまく歩けなくなってしまいました。
後肢を使って立つことができず、うまく歩くことができません。
このままでは生活の質が悪くなってしまうため、少しでも歩きやすくなることを期待して、寝室におがこチップを敷くことにしました。
おがこチップとは、木材を細かく砕いたものをふるいにかけ、さらに細かい状態にしたものです。
寝室の床はコンクリートなのですが、おがこチップを敷くことで滑り止めになり、体への負担も軽くなることを期待しました。
では、おがこチップ導入までの様子を紹介していきます。
寝室の様子。
おがこを敷くにあたり、周りを木枠で囲みます。おがこが流出したり、扉の隙間や水入れに入りこまないようにするためです。
おがこチップを入れていきます。
敷き詰めた後。
今回、約9.4㎡の場所に約200kgのおがこチップを入れました。
さて、パールヴァティはこの部屋を使ってくれるのか・・・?ちょっと不思議そうな顔。
そんなに警戒することもなく、おがこのある部屋に入ってくれました。歩く様子は、なかなか良いです!
後肢の踏ん張りが効き、滑ることなく歩いています!
しばらくすると、落ち着いて横になってくれました。
パールヴァティが2か月前に体調を崩した時、もうだめかと覚悟しましたが、なんとか食事をとれるまでに回復してくれました。
しかし、彼女の年齢や健康状態を考えると残された時間は決して長くはないでしょう。
できる限り良い環境で生活できるよう、ケアを続けていきます。
ひさびさに運場場に出たパールヴァティ。ようやく暑さも和らいできましたね。
飼育展示係 古田