更新日:2020.09.22祝・世界サイの日
祝・世界サイの日
クロサイファンの皆さま、たいへんたいへんご無沙汰しております(大反省)。
9月22日は「世界サイの日」です。昨年までは世界中のサイ飼育園館やサイの保護団体がサイを絶滅から守るため、この日にあわせて色々な催しを行っていました。しかし、今は新型コロナウイルス感染症の拡散を防ぐため、「密な状態」を作らないようにしなければなりません。でも、絶滅の危機に瀕したサイたちを守るアクションを止めるわけにはいきません。
日本中のサイ飼育担当者の間でも「貴園は今年の『サイの日』どうするの?」、「みんな、何かのかたちで『サイの日』をやろうよ!」という情報交換があり、当園では昨年秋から1年間の歩みをブログでご報告することにしました。
2019年春からオスメス同居の練習(休園日にしかできない)と並行してメスの屋外展示の練習(開園日でも実施可能)も進めており、2019年秋には10日に一度くらいの割合で展示できるようになりました。
しかし、2019年11月末から混合展示場の改修工事が始まり、その影響で工事が終了するまでクロサイの屋外展示ができなくなってしまったのです。
そして2020年2月からは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため臨時休園となりました。
工事は3月後半に終了した(休園中)ので翌日にはまずオス(割と度胸のいい個体なのです)を、さらにその翌日はメスを屋外展示場に出し、そのまた翌日には前年10月以来のオスメス同居をしました。通常ならば数週間に一度しか実施できないオスメス同居ですが、同居練習の機会はたくさんありました。
4月には週に2、3回同居しており、サイたちの様子も落ち着いていて「これならば同居展示も可能だな」と思っていました。
ところが5月中旬あたりからメスが平面交差(クロサイ舎から園路を渡って屋外展示場に行く通路)に入るのを渋り始め、6月になると平面交差にまったく入らなくなってしまいました。原因はまったく不明です。その後、平面交差に入る訓練を一からやり直して、現在はなんとか平面交差に全身入るところまで回復しました。
さらに練習を重ねてメスの単独屋外展示やオスメスの同居展示を目指しますので、引き続き長~い目で応援してください。
2020年4月 同居の様子
苦労(クロ)サイ担当 板橋正憲